こんばんは、ForxTVジャパンの浅野です。
ブログといいツイッターといい、暫くご無沙汰でした。何かを書くなんて、とんでもない心境でして、もう活字見たくない…状態でした。
ユーロドルの相場観に関して前回は中途半端な終わり方をしました。その続きの意味も込めて、つぶやいてみます。
ところで、昨夜発表があったFOMCの内容は変り映えなく、政策金利据え置き、債券買い入れ枠も6000億ドルを継続するというものでした。
FOMCを受けてドル買い…という論調が散見されますが、FOMCの何を受けたのかも明確ではなく、“風が吹けば桶屋が儲かる”並みにロジックが見えませんね。
ブログを見直してみると6日が最後になっていて、びっくりしていますが、12月に入って3日続いたドル売りは調整との立場から、ユーロドル相場の下落の目を示唆していましたね。
今でもファンダメンタルには何の変化も無く、ユーロ圏のソブリンリスクは拡大する懸念を維持し、ドルは債券利回りの上昇を継続しています。11月の下落背景と同じである以上、今もその流れを汲むべきに見えますが、相場は想像以上に底堅く、昨日に至っては3日の高値を越えるなど、逆に月初来の上昇を伸ばす結果になりました。
もし、FOMCが債券買入れを継続したことが株式市場に好感されたとするなら、金利は低下すべきだったように思います。仮に、30年債で10ベーシス以上の利回り上昇を起こす程、資金が債券市場から株式市場へ流れたとするなら、ダウが50ドルも上げられなかったことと矛盾します。
ブッシュ減税の延長あたりから財源問題が再燃し、FOMCの買いオペ継続で一気に財政難と過剰流動性が問題視され始めたとするなら、債券の下落要因として納得できます。また詳細を調べずにつぶやいてしまいますが、例年通りなら年末年始を控えたドル需要で一時的なドルのひっ迫が金利上昇をけん引している可能性もあるでしょう。
もちろん、全ての事象について180度違う見方が出来るのが相場たる所以ではありますが、トピックは米国の財政問題に移りつつある気配を感じており、米株市場を良く見ようとし過ぎている節がある気がしています。
個人的には未だに悲観論者で、ドルもユーロも買えないとした時、資金は円やスイスに再度集中する展開がありそうです。暫くは、ドル金利の上昇によるドル買いが進む局面がありそうですが、最終的にはリスク回避の流れに回帰し、その時にはドルは逃避先にならないかもしれません。
円も財源の確保がないまま企業減税が先走り、状態はアメリカと同じですが、世界に認識されて格付け機関が騒ぎ始めるまでは、逃避先通貨の立場を維持するかもしれませんね。
などと言いながらスイスペアを見てみると、ユーロスイス、ドルスイス共に史上最安値を再度試す動きをしています。何か不吉な動きですね。
一週間分のつぶやきを、取りとめもなく書き下ろしてしまいました。
かもしれない…が連続してしまいました。つぶやきなのでご勘弁いただきたいところですが、現に相場がそうであるように、明確な流れは依然として迷走中であることは間違いありません。
ForexTVジャパン
浅野 敏郎
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