ForexTVジャパンの浅野です。
この時間で“こんにちは”というのも微妙な季節ですね。直ぐ暗くなってしまうので、いろいろ制約が出てしまいます。
ところで、1.42台半ばを付けた後、発生したユーロ下落の背景の一つに、アイルランドのソブリン問題がありました。当時は“アイルランドが支援を要請するすらしい”というネタが、恐らく“そこまで悪いのか・・・”という連想になって、ユーロ売りにつながったと想像できます。
しかし、いざ調査団が派遣され、具体的な資金額の噂が飛び交っていても、ユーロは1.3445をボトムに反転上昇しています。真相が次第に明らかになったことで、必要以上の不安感が払しょくされた、かのような動きですが、一連の上下変動は、正に "BUY THE RUMOR, SELL THE FACT”でした。
(ここでのBUY/SELLは各相場の売買方向ではなく、仕込んで(BUY),手仕舞う(SELL)という例えだと考えて良いでしょう。でなければ、実際のユーロドルは噂で下落して、事実で上昇しており、売り買いが逆なので混乱しますね)
もし、最初のソブリンリスク懸念がユーロ売りの真実だったならば、いよいよ現実味が出た現在の方が、事態は悪化したはずであり、戻す根拠が解りません。
プライスアクションが過ぎたのは、中国の利上げ思惑とアメリカ長期債の動きが加わったからでしょう。しかし、あまりに素直すぎた今回一連の反応を見て、個人的には、限られたファンド筋がシナリオに乗っかって仕掛けただけ・・・という見方をしてしまいます。まあ、自分が素直じゃないから、なのかもしれませんが、一昔前には、ロシア系ファンドがどうした、こうした・・・という話で相場が乱高下したことがありました。時期が時期だけに、最後にもう一儲けする必要があるファンド筋が、パワープレーを仕掛けたとしても、おかしくはないですね。
これで目先のレンジをやってしまったとすれば、今後、1.3500から1.4000のレンジで年末を迎えるのかもしれません。
ForexTVジャパン
浅野 敏郎
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