先週金曜日は、やっとCFTCのデータ更新がありました。しかし、今回のデータは、閉鎖された週に発表される予定だった10月1日時点のデータとなっており、最新データではありません。10月の第一週目のつもりになってお届けしたいと思います。
では、ドル円相場の取組のネットポジションから見ていきましょう。
<ネットポジションのグラフ>
FOMCで緩和縮小期待が打ち消された影響はまだまだ続いていた模様で、ドル円相場の頭も押さえられる展開が続いていたことが判ります。
こうした地合いを受けて、10月1日時点のネットポジションは、ドルの買い持ち(ロング)を取り崩す動きが進んでいたようです。ドルのネットポジションは、82,324コントラクトの買い越しに減少していました。
<全通貨のネットポジション>
続いて全通貨に対するネットポジションのグラフです。
前回のFOMCで金融緩和縮小が見送られた影響は相場全体を覆っていたようです。前週のポジションと比較しても判るように、全般的にドルの売り戻しが進みましたが、スクエア以上にドル売りを積み増す動きには至っていなかったことが判ります。
<前週比グラフ>
次に前の週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。今回で言う前の週は、9月24日週となる点は、ご留意ください。
まず円ですが、
前回のFOMC結果を受けて、アメリカの金融緩和が継続される事が決定的となった事で、金利先高感の失望から、円を買い戻す動きが強かった模様です。
円は前の週と比べて、10,494コントラクトが買い越される結果でした。
続いてユーロですが、
対主要通貨でドルが売られる中、次の買い通貨としてユーロに注目が集まっていたことは前回の番組でもお伝えしていましたが、相場の方もユーロの上昇が続いています。 前週に大きく買い越しが増えたので今回はそれほど多くはありませんが、確実にトレンドになっています。
ユーロは前の週と比べて2,432コントラクトの買い越しとなっています。
その他、豪州ドルも
買い通貨として注目を集めています。前週では大幅な買い越しを記録しましたが、今回のデータでも前の週と比べて6,015コントラクトの買い越しとなっています。今回の豪ドルのネットポジションは28,804コントラクトの売り押しでしたが、現在は恐らくネットでも買い越しに転じている可能性が高いと思います。
さて、前回のFOMC以降の状況を見てみると、米国の経済指標も冴えないものが多かった印象です。加えて、10月に入って継続したアメリカ政府機関の機能不全は、観光業や消費に対して悪影響があったことは否めません。こうなると、米国の金融緩和縮小開始は暫く延期され、少なくとも来年の春以降に持ち越されそうな気がします。
今週は30日にFOMCが開催される予定ですが、将来の見通しに対して、何らかのヒントが出てくるかどうかに注目しておきたいと思います。
以上の内容は、グラフなどを交えて動画でもお送りしています。
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