今日はウィリアム・ブレイク、トーマス・マンの命日です。

今日はウィリアム・ブレイク、トーマス・マンの命日です。
・ウィリアム・ブレイクはイギリスの詩人・画家。1827年8月12日70歳で逝去。
「一粒の砂に　一つの世界を見　一輪の野の花に　一つの天国を見　掌（てのひら）に無限を乗せ　一時（ひととき）のうちに永遠を感じる。
To see a world in a grain of sand. And a heaven in a wild flower, Hoid infinity in the palm of your hand. And eternity in an hour.」という言葉などは華厳そのものですし
「すべての宗教はひとつである（All Religions are One, 1788年）」という作品もあるようですからまさに霊性の世界は共通なのだと思わせられます。


・トーマス・マンは1955年8月12日80歳で死去。「ブッデンブローク家の人々」「魔の山」「ファウストゥス博士」「非政治的人間の考察」の四冊だけは学生時代に読んだ記憶がありますが内容はよく覚えていません。じかし「魔の山」は下宿で先輩達と議論したことは覚えています。最近は華厳経入法界品を読んでいますが善財童子が次々と菩薩達を訪ねていき普賢菩薩に至るまでの話は非常に感動的です。この「魔の山」はビルドゥングスロマン（自己形成小説）といわれていますが入法界品の超ミニチュア版的側面ももっているのではないかとも思っています。こういう自己形成の物語が人を惹きつけるのは我々全員はすべて自己形成の物語を持っているからと思います。あとで9月から入法界品の部分的訳を載せますが、この善財童子の訪問する55体の菩薩をそれぞれ我々も持っているということです。自分の人生を形成する上の55人を考えるのもととても意義あることと思います。