福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

興教大師覚鑁上人も密教による先祖供養を説いておられます。・・2

2024-01-05 | 先祖供養

興教大師覚鑁上人も密教による先祖供養を説いておられます。・・2
「一期大要秘密集」より
(地獄の人には、佛眼法、金輪法、正観音法、地蔵法を行ずるか造仏造画すべし。又理趣経、五十三佛名(注1)、宝筐(注2)、尊勝(注3)、光明真言、破地獄(注4)、宝楼閣(注5)、華厳経の菩薩説偈品(注6)、法華経等なり。以上の三宝は殊に地獄の衆生の苦患を済う。
餓鬼道の人には、宝生如来、虚空蔵、地蔵、千手、壇波羅蜜、施餓鬼等の法、これを修したてまつるべし。又五十三仏名等、十甘露の呪(注7)、雨寶陀羅尼等これを念じ奉り廻向すべし。又施行すべし。
畜生道の人には阿弥陀如来、般若波羅蜜菩薩、文殊師利菩薩、金剛灯菩薩、馬頭観音、これを修行すべし。又五十三佛名等、光明真言,理趣般若、般若心経、光讃般若経等これを念ずべし。
行方がどこか分からない時は、滅悪趣尊の護摩を焚く。
(注1・「五十三仏名」「普光佛  普明佛  普靜佛  多摩羅 跋栴檀香佛  栴檀光佛  摩尼幢佛 歡喜藏摩尼寶積佛  一切世間樂見上
大精進佛  摩尼幢燈光佛  慧炬照佛 海徳明光佛  金剛牢疆普散金光佛 大彊精進勇猛佛  大悲光佛  慈力王佛  慈藏佛  栴檀窟莊嚴勝佛 賢善首佛  善意佛  廣莊嚴佛 金華光佛  寶蓋照空自在王佛  虚空寶華光佛  琉璃莊嚴王佛  普現色身光佛  不動智佛  降伏諸魔王佛 才光明佛  智慧勝佛  彌勒仙光佛 世靜光佛  善寂月音妙尊智王佛 龍種上尊王佛  日月光佛  日月珠光佛  慧幡勝王佛  師子吼自在力王佛  妙音勝佛  常光幢佛  觀世燈佛  慧威燈王佛  法勝王佛  須彌光佛  須蔓那華光佛  優曇鉢羅華
殊勝王佛  大慧力王佛  阿閦毘歡喜光佛  無量音聲王佛  才光佛  金海光佛  山海慧自在通王佛  大通光佛  一切法常滿王佛」
・(注2)宝筐印陀羅尼(一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼)「のうまく しっちりやじびきゃなん さらば たたぎゃたなん おん ぼびばんばだばりばしゃり ばしゃたい そろ そろ だらだら さらばたたぎゃただどだり はんどま ばんばち じゃやばりぼだり さんまら たたぎゃたたらましゃきゃら はらばりたなう ばざら ぼうじまんだりょうぎゃらりょうぎりていさらばたたぎゃた じしゅちてい ぼうだやぼうだや ぼうじぼうじ ぼうじゃぼうじゃ さんぼうだに さんぼうだや しゃらしゃらしゃらんと さらばばだに さらばはんだびぎゃてい ころころ さらばしゅきゃびぎゃてい さらばたたぎゃた きりだや ばざらに さんばらさんばらさらばたたぎゃた ぐきや だらんじ ぼうじり ぼうでいそぼでい さらばたたぎゃた じしゅちた だどぎゃらべい そわか さんまやじしゅちてい そわか さらばたたぎゃた きりだや だどぼだり そわか そはらちしゅちたさとべい たたぎゃたじしゅちてい ころころ うんうん そわか おん さらばたたぎゃた うしゅにしゃ だどぼだらに さらばたたぎゃたんさだとびぼしたじしゅちてい うんうん そわか。」
・(注3)佛頂尊勝陀羅尼「のうぼ ばぎゃばてい たれいろきゃ はらちび しゅだや ぼだや ばぎゃばてい たにゃた おん  びしゅだや びしゅだや さんまさんま さんまだ ばばさそわらんだ ぎゃちぎゃかのう そはばんば びしゅでい あびしん じゃとまん そぎゃた ばらばしゃのう あみりた びせいけい まかまんたらはだい あからあから あゆさんだらに しゅだやしゅだや ぎゃぎゃのう びしゅでい うしゅにしゃ びじゃや びしゅでい さかさらあらしめい さんそじでい さらば たたぎゃたばろきゃに さたはらみた はりほらに さらば たたぎゃた きりだや ぢしゅたのう ぢしゅちてい まかぼだれい ばさらきゃや そぎゃたのう びしゅでい さらばばらだばや どらぎゃち はりびしゅでい はらちに ばにたや あよくしゅでい さんまや ぢしゅちてい まにまにまかまに たたーたばたくち はりしゅでい びそほた ぼうぢしゅでい しゃやしゃ びじゃやびじゃや さんまら さんまら さらばぽだぢしゅちたしゅでい ばじり ばざら ぎゃらべい ばざらん ばばとまま しゃりらん さらば さとばんなん しゃ きゃやはりびしゅでい さらば ぎゃちはりしゅでいさらば たたぎゃたしっしゃめい さまじんばさえんどさらば たたぎゃた さまじんばさ ぢしゅちてい ぼうぢやぼうぢや びぼうぢや びぼうぢや ぼうだや ぼうだや びぼうだや びぼうだや さんまんだ はりしゅでい さらば たたぎゃた きりだや ぢしゅたのう ぢしゅちた まかぼだれい  そわか」
・(注4)「破地獄真言」「しゅたーん」
・(注5)宝楼閣陀羅尼「のうまくさらばたたぎゃたなん おんびぼら ぎゃらべい まにはらべい たたぎゃたん たらしゃに まにまに そはらべい びましゃきゃら げんびれい うんうんじんばら じんばら ぼだ びろきてい くぎゃ ちしゅた ぎゃらべい そわか おんまに ばじれいうん おんまに だれい うんぱった」
・(注6)華厳経「夜摩天宮菩薩説偈品」「心はたくみなる画師の如く、種々の五陰を画き一切世界の中に、法として造らざるもの無し。心の如く仏もまたしかり、仏の如く衆生も然り。心と仏と及び衆生は、是の三つ差別無し。諸仏は悉く了知す、一切は心に従い転ずると。もしよく是くの如く解さば 彼の人は真の仏を見ん。心もまた是の身にあらず 身もまた是の心にあらず。一切の仏事をなし 自在なること未だ曾って有らず。 もし人三世一切の仏を求め知らんと欲せばまさに是くの如く心は諸の如来を造ると観ずべし。(心如工画師 画種種五陰 一切世界中 無法而不造 如心仏亦爾 如仏衆生然 心仏及衆生 是三無差別 諸仏悉了知 一切從心転 若能如是解 彼人見真仏 心亦非是身 身亦非是心 作一切仏事 自在未曾有 若人欲求知 三世一切仏 応当如是観 心造諸如来)」
・(注7)十甘露の呪(阿弥陀如来根本陀羅尼)「のうぼうあらたんのうたらやーや のうまくあみりやみたーばーや たたぎゃたやあらかてい さんみゃくさんぼだや たにゃたおんあみりてい あみりとうどはんべい あみりたさんばんべい あみりたぎゃらべい あみりたしっでい あみりたていぜい あみりたびきらんでい あみりたびきらんだぎゃみねい あみりたぎゃぎゃのうきちきゃれい あみりたどんどびそばれい さらばあらたさだにえい さらばきゃらまきれいしゃきしゃようぎゃれい そわか」)
「一期大要秘密集・・九に没後追修の用心。
守護国界陀羅尼経の意、若し人、命終して當に地獄の中に堕すべきは十五の相あり。
経に云く、「一には、自の夫妻・男女・眷属において悪眼をもって瞻視す。二には、その両手を挙げて虚空を捫摹す。三には、善知識の教に相随順せず。四には、非号啼泣嗚咽して涙を流す。五には、大小便利を覚せず知ぜず。六には、目を閉じて開かず。七には、常に頭面を覆う。八には、側ち臥して飲噉す。九者身口臭穢なり。十者脚膝戰掉す。十一には鼻梁欹側す。十二には右眼瞤動す。十三には兩目變赤す。十四には仆面而臥す。十五には踡身左脇著地而臥す。以上十五の相随って一も現在前して死を取り畢らば応に一百四十四の地獄等の中に堕罪すと知るべし。既に生処を知る、精いで彼の苦を済へ。所謂佛眼、金輪、正観音、地蔵等の法、これを修行すべし。若しは絵き、若しは造って供養を致すべし。又理趣経、五十三佛名、宝筐、尊勝、光明真言、破地獄、宝楼閣、華厳経の菩薩説偈品、法華経等なり。以上の三宝は殊に地獄の衆生の苦患を済ふ。本誓悲願の功力餘に勝るなり。復人命終の時に臨んで八種の相あれば必ず焔魔羅界の餓鬼趣の中に堕す。経に云く、一には好んで其脣を舐る。二者身熱如火。三者常に飢渇を患へて好んで飲食を説く。四者口を張って合せず。五者兩目乾き枯れて鵰孔雀の如し。六者小便大便遺漏あることなし。七者右膝先ず冷ゆ。八者右手常に拳る。何を以ての故に心に慳吝を抱けばなり。以上八相の中に随って一も現前すればまさに三十六種の餓鬼界の中に堕在すと知るべし。既に生処を知る、精いで彼の苦を済へ。所謂、宝生如来、虚空蔵、地蔵、千手、壇波羅蜜、施餓鬼等の法、これを修したてまつるべし。又五十三仏名等、十甘露の呪、雨寶陀羅尼等これを念じ奉り廻向すべし。又施行を致すべし。又自恣の僧を供養すべし。以上の三宝は殊に餓鬼の苦患の忍び難きを済ふ本誓悲願の功力餘に勝るなり。又畜生道に堕在するに五種の相あり。経に云く、一者、妻子を愛戀し貪視して捨ず。二者、手足指を踡む。三者、遍體流汗。四者、麁澁の聲を出す。五者、口中に沫を咀む。以上五種の相の中、随って一も現前せばまさに七類の畜生に堕在すと知るべし。既に生処を知る、精いで彼の苦を済へ。所謂、阿弥陀如来、般若波羅蜜菩薩、文殊師利菩薩、金剛灯菩薩、馬頭観音、これを修行すべし。又五十三佛名等、光明真言,理趣般若、般若心経、光讃般若経等これを念じ奉り廻向すべし。以上の三宝は殊に畜生を済ふ本誓悲願の功力餘に勝るなり。若し三悪道の相、同時に相雑り或は都て何れの相と知らずんば、所謂、滅悪趣尊の護摩秘法、急急に之を行じ、早々に之を済へ。我れ閉眼の刻み、若し悪相を見ば、且は忠孝の心に入り、且は慈悲の門に出でて速に追修の善根を植へ、疾く菩提の果実を授けよ。娑婆の病悩猶堪え難し、阿鼻の罪苦なんぞ忍び易からん。努めて遺言に違ふことなかれ。我れを済ふて道を成ぜしめば還って必ず汝らを導かん。普賢の行願を行じて同じく無上道を証せん」

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