今日は新幹線開業日です。昭和39年10月1日に東京駅 - 新大阪駅間に新幹線は開業しています。以前、中国が日本の新幹線に大事故がないのはなぜか、と不思議がっているという記事がありました。国内でも不思議がられています。最も最近細かい事故は起こっているようですが一旦大事故があれば大惨事になってしまうのですから事故はあってはならないのですが・・・。なぜ大事故がないのかは新幹線生みの親たる十河信二にさかの . . . 本文を読む
先日、二週間ぶりに岡山の99歳の継母のもとを訪れ寝ている継母の足を揉みました。継母は半分意識をなくしていましたが気持ちよさそうに大変いい顔になりました。長い確執を経てこういう日が来るとは昔は想像もできませんでしたが、有難いとはこういうことを言うのだと思いました。その直後、難航を極めると予想されていた継母関連諸手続きが瞬時に解決しました。不思議でした。父母恩重経には最高の親孝行は「三宝」を信じさせる . . . 本文を読む
「古今著聞集 釈教第二・四十九」「興福寺東塔金剛峰寺別当職の事」
一条院大僧都定昭(注1)は法相宗兼学の人也。天元二年(979)二月九日、金剛峰寺座主に補して、同じき十二月二十一日、大僧都に転ず。四年八月十四日、東寺の長者、興福寺等別当を辞し申しける状にいはく、
興福寺・東寺・金剛峰寺別当職事
右定昭、若年の時より、法華一乗を誦し、念仏三昧を修す。先年往生極楽之記蒙り、近 . . . 本文を読む
祈願して目が明いた話二話
1,「古今著聞集」「盲人熊野社に祈請して開眼の事」(三年も祈願した盲人がお陰がないので熊野権現をうらんでいるとお陰を受け懺悔する話です。)
「熊野に盲のもの斎燈をたきて眼のあきらかならん事を祈るありけり。此勤三年に成りけれども、しるしなかりければ、権現を恨みまゐらせて打ふしたる夢に、『汝が恨むる所、そのいはれなきにあらねども、先世の報をしるべき也。汝は . . . 本文を読む
金光明最勝王経四天王護国品聖武天皇は東大寺を世界的戒壇にするためにおつくりになりましたが、同時に護国の為に全国に国分寺国分尼寺をお造りになりました。此のもとになるのが、金光明最勝王経です。「・・金光明経の流布するところには一切の外敵を摧破する・・」と書いています。「四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)すなわち座よりたちて・・・仏に白して言さく、『世尊、此の金光明最勝王経の未来世において若し国土 . . . 本文を読む
仏教学者安田理深 は 「下総たより ある老人の問と答」 (文明堂) で「生死の中にあるのが自分であるが、信心は生死を超えておる。信心が主人公であるから、信心が仏法を生活する。信心が浄土の生活者。穢土にあって浄土の生活。・・・この信心を獲ることが御利益。・・・ 」といい、臨済宗円覚寺管長をされた朝比奈宗源老師も「人間はだれでも「生死」を超えた無始無終の『仏心』の中に生かされている。いたずらに不安に . . . 本文を読む
結論 古今霊瑞多し、疑うなかれいつの世でも、いずれのところでも人間わざのほかに、不思議は多い。不思議というはその実不思議ではないのだが、幼稚で未熟なる間、低級な心にとどまっている間は高等な世界の事は分らぬ。故に神武帝東征の道案内をしたという金鴉、日本武尊が死後姿を変えた白鳥、日清戦争大勝利の時高千穂艦に降り立ち後に陛下にまで生きたまま献上された鷹、日露戦争初めに箱崎宮の現れた鳩等昔も今も瑞相は現れ . . . 本文を読む
七、高僧疑暗を諭し、外道ついに帰正す主人幸七の弟義右衛門は儒学者のためこの話を狐に誑かされているとみて芳江にとりついた狐を掴み出すと称して芳江を庭石に投げつけようとするのをみなで押しとどめていたところ、五七三十五回忌のため光明真言供をお願いしていた導師慈明尊者が出てきて「主人の幸七殿が霊験不思議と信ずるは宿善開発の時節にあいたるがゆえなり。弟義右衛門殿が信ぜぬは時期の熟せぬによるのみ。智愚、学問の . . . 本文を読む
芳江は旅僧の錫杖につかまり巡拝した四国八十八所の寺寺の事を詳細に語った。主人の幸七はやがて「そういえば芳江を連れてきてくださった旅僧の方はどこに}と見渡すがいつのまにか僧は消えている。使用人の善八に銘じて旅僧を探させたところ善八は息を切らせて帰ってきた。「檀那の仰せに従い旅僧のお方を探しつつ蔵の裏手よりお寺の門の一本松のところへのぼり下の浜を見下ろすと旅僧の方は砂地を歩いていくのが見えたのでいそい . . . 本文を読む
六、審さに巡拝の事を聞き、四国概略を挙ぐ芳江の言によるとこである「いままでのいきさつをお話しいたします。私は四国遍路にいけないので一人内佛の間に閉じこもって一心不乱にお四国参りをお祈りしておりますと、夢かうつつか香ばしい香りがしたので振り向いてみますと一人のお坊様がおたちでした。おもわず一礼しますとそのお坊様は『汝が日頃の信心は諸仏の心と冥合す。汝が身口意は御仏の身口意に合致したので本尊が汝の身に . . . 本文を読む
五、異僧門頭に到り、家主賓命に驚く芳江の五七三十五日の追善供養に集僧をまねいて光明真言供をつとめているその真っ最中に門に異僧が立った。麻の衣に麻の袈裟、草鞋脚絆に網代笠、右手に錫杖をついた異僧が一人の子供の手を引いて「諸行無常 諸法無我 涅槃寂静。おんあぼきゃべいろしゃのおまか ぼだらまに はんどまじんばら はらばりたや うん。・・」と唱え、さらに旅僧は「この家の御主人幸七殿にお会いしたい」という . . . 本文を読む
侍女の阿福は芳江に夕食を用意したが芳江は今は内佛の間に閉じこもり、食事は取りたくないと断った。母の阿千代は次の間にお膳を用意して床に就いた。四、孝女仏前に死し、父母腸を寸断す。母阿千代は夜中に芳江はちゃんと寝たかと不安になり内佛へいってみると手足は冷え顔は青ざめて倒れている。驚いて主人の幸七や番頭手代を呼び大騒ぎすれどもなすすべもない。親類縁者に慰められて夫婦は檀那寺顕性寺の先祖代々の墓地になくな . . . 本文を読む
㈢勇猛また励精、信力金剛の如し吉田家に連れ戻された芳江は正体を失うほど気落ちしていた。出入りの大工彫作の妻は芳江に「お嬢様けっして気落ちめされるな。四国遍路は来春にのばしても決して遅くはございません。私なども十五のときに四国遍路をしましたがこの島でも十五よりはやく遍路をしたものはいまでもございません。お嬢様は十二歳でいらっしゃいますから来年十三歳まで伸ばしてもけっして遅くはございません。来春はうち . . . 本文を読む
二、無常の理を観念し窃かに巡拝を決心・・3船底にかくれていて船頭に見つかった芳江は船頭に秘かに他の四国巡拝団と共に四国まで乗せていくように他のむが船頭は「聞けば檀那様にお四国参りをお願いになったが檀那様はまだ子供だからとお許しなされなかったとのこと、檀那様の方が理に適っております。それを五十年來吉田家に仕えてきた私がお乗せて渡しては義理がたちませぬ。」と押し問答。そこへ姉のお増がきて「まあまあ驚い . . . 本文を読む