○ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 ケルテス/スイス・ロマンド管弦楽団 1962年5月13、14日
○モーツァルト 「フィガロの結婚」序曲 ケルテス/ウィーン・ハイドン管弦楽団 1971年9、10月
○モーツァルト 「イドメネオ」序曲 ケルテス/ウィーン・ハイドン管弦楽団 1971年9、10月
○モーツァルト 「魔笛」序曲 ケルテス/ウィーン・ハイドン管弦楽団 1971年9、10月
○モーツァルト 「コシ・ファン・トゥッテ」序曲 ケルテス/ウィーン・ハイドン管弦楽団 1971年9、10月
ケルテス、スイス・ロマンド、ショスタコーヴィチと、およそ考え付かない組み合わせですが、とても素晴らしい演奏です。
1楽章と4楽章が素晴らしいですが、特に4楽章の素晴らしさは特筆に値するのではと思います。ムラビンスキーともバーンスタインとも違い、ケルテス独自の解釈で、この4楽章の一つの新しい解を示したのではないかと思います。
出だしは、ムラビンスキーのように遅いテンポで始まりますが、途中からとてつもなく早くなってきます。最後のコーダでは、バーンスタインよりも早いのではと思わせるテンポで一気に終わりまで持っていきます。トランペットのファンファーレに強めのアクセントをつけていて、初めて聴いたときは、この曲のこれまでのイメージと全く異なり驚いたものでした。
モーツァルトの序曲集は、はからずも晩年になってしまった時期の演奏で、同時にオペラ場面集も録音しています。