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スクリャービンの交響曲第2番ハ短調

2009-02-21 20:22:37 | 交響曲
 今日は久しぶりにアレクサンドル・スクリャービン(1872~1915)の交響曲第2番ハ短調作品29をエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ソビエト国立交響楽団のメロディア盤LP(写真)で聴いた。私は昔からこの作品に愛着を感じていた。第1楽章アンダンテの冒頭から神秘的傾向がみられロマン的でもあり何故か不思議な香りがする。彼は全部で5つの交響曲を作曲している。特に第4番「法悦の詩」はよく知られた作品だが交響曲というより単一楽章の「詩曲」である。この第2交響曲は副題として「悪魔的な詩」と呼ばれることがあるがあまり深い意味はなさそうだ。
 作品は1901年に完成されており翌年から作曲にとりかかるより神秘主義傾向がより強く表れた第3番ハ長調「神聖な詩」作品43への足がかりとなった作品と言えるかも知れない。スヴェトラーノフの演奏では第4楽章から第5楽章マエストーソへ突入しクライマクッスを築き上げていくところが聴き所である。