カラヤンが1958年11月、ニューヨーク・フィルに客演した際のベートーヴェンの「第9」のライヴ音源は過去にも幾つかCD化されているが中には「第4楽章」冒頭部分が欠落したものもあったようだ。昨年「ARCHIPEL」から2CDセットでリリースされた演奏はその欠落はない。「CD-2」には当日演奏された「第1番」とボーナス・トラックに1948年ザルツブルク音楽祭におけるウィーン・フィルとの「第5番」がフィル・アップされている。こちらはおそらく初CD化ではないかと思われさらに当時の録音としては音質も大変良好なので驚いた。(1948年8月18日ライヴ)
(CD-1) ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125<合唱つき>
レオンタイン・プライス (Sp) モーリン・フォレスター(Alt)
レオポルト・シモノー (Tr) ノーマン・スコット(Bs)
ウエストミンスター合唱団
(CD-2)ベートーヴェン/交響曲第1番ハ長調作品21
(以上、 1958年11月22日、カーネギー・ホール)
ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調作品67
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1948年8月18日、ザルツブルク音楽祭)
(ARCHIPEL 2CD/ ARPCD 0566, mono)