私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

J.ロッホラン&ハレ管弦楽団の「エロイカ」

2013-06-30 20:32:34 | 交響曲

 

  ジェイムズ・ロッホラン(James Loughlan)も懐かしい指揮者の一人である。1980年代にはよく「日本フィル」に客演しホルストやエルガーなどイギリス作品の名演が印象に残る。彼も現在は80歳を超える長老となった。今日紹介する「ハレ管弦楽団」の芸術監督時代に録音したベートーヴェン交響曲第3番「エロイカ」(写真)は忘れ得ぬ1枚だ。派手さはないが骨太でガッシリとした「エロイカ」が聴ける。余談になるが収録時間の関係からかこのレコードは第1面バンド1に「第4楽章」、バンド2に「第1楽章」を収め、第2面バンド1に「第2楽章」、バンド2に「第3楽章」を収めているところもユニークだった。原盤は当時(1976年)に新しく創設された「エニグマ(Enigma)」レーベルでこのビクター盤LPが確か「エニグマ国内盤」初出だったと思う。(写真/国内盤ーVIC2133 1976年9月、マンチェスター、フリー・トレード・ホール録音)


ブーレーズのストラヴィンスキー「春の祭典」(1963年録音/コンサート・ホール盤)

2013-06-24 18:03:42 | 管弦楽曲

 ピエール・ブーレーズのストラヴィンスキー舞踊音楽「春の祭典」の録音は現在までに3つを数えるがその最初のものが写真のLP、1963年録音の「コンサート・ホール盤」(SM-2324)である。管弦楽は「フランス国立放送局管弦楽団」で今聴いてみると録音の時代を感じさせるがさすがにこの作品の研究第一人者の風格を持つ演奏といえるだろう。ちなみにこのレコードは1964年度の「A.C.C国際ディスク大賞」並びにフランスの「A.D.F.ディスク大賞」に輝いている。またLP2面の余白にはストラヴィンスキー「管弦楽のための4つのエーチュード」が収録されている。以前に紹介ずみの1969年録音の「クリーヴランド盤」と共に愛聴している。


G.ロジェストヴェンスキー&ソヴィエト国立文化省交響楽団 - ブルックナー/交響曲第5番

2013-06-23 12:27:27 | 交響曲

 

  1983年より着手されたゲンナジー・ロジェストヴェンスキー&ソヴィエト国立文化省交響楽団による異稿を含めたブルックナー交響曲全集録音プロジェクトは一部未完に終わったもののユニークな全集盤として当時大変話題を呼んだ。しかし日本国内盤は確か「第7番」・「第8番」を除き1999年にCD化されるまで未発売だったと思う。今回取り上げる「第5番」は指揮者自身も述べているように「原典版」を基本にしながらもいくつかの修正を加えて特に「終楽章」コーダにおいては金管群の別働隊と共にコラール主題を強調している。写真はロシア・メロディア・オリジナル盤ーC10 22055 007(2LP、1984年録音)

 

 

 


「龍ヶ崎ゲヴァントハウス」-”NPO法人認定記念” 特別企画のお知らせ - (終了しました)

2013-06-18 23:13:45 | 余暇文化活動

(”ゲヴァントハウス”自慢のオーディオ装置)

  このたび龍ヶ崎クラシック音楽愛好会「ゲヴァントハウス」は日頃」の活動が評価され”NPO法人 龍ヶ崎ゲヴァントハウス”として再スタートをきる運びとなりました。今後とも皆様のご支援をよろしくお願い申しあげます。

  つきましては、「NPO法人」認定を記念しまして今回の特別イベントは音楽・オーディオ界ではおなじみの新 忠篤先生による講演とコンサートを下記の予定で開催いたします。氏は先ごろ「レコード芸術」誌でも紹介されクラシック音楽ファンの間でも話題を呼んでおります。今回はメイン・テーマをバッハの「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番」の「シャコンヌ」にスポットをあて歴代の名ヴァイオリニストによる聴き比べピアノとギターによる演奏でもこの作品が持つ魅力をさぐります。このほかご自身の豊富なライブラリーの中からモーツアルトの「ヴァイオリン・ソナタ」等々の作品もお楽しみ頂く予定です。どうぞ皆様お誘い合わせのうえご来場ください。

                                                  ( 記 )

 

   (日  時) 2013年 6 月 29 日 ( 土 曜日)   午後 2 時  ~  午後 4 時 30 分 (休憩あり)

   (場  所) 龍ヶ崎ショッピング・センター 「リブラ龍ヶ崎」 2 階  旧 映画館 (無料駐車場完備)

   (特別講師)  新(あたらし) 忠篤 氏 (オーディオ研究家、 元フィリップス・レコード、オランダ本社副社長) 

   ( テーマ ) 「歴代の名手による”シャコンヌ”を通してバッハ演奏の深淵に迫る」 

   (入 場 )             無  料

   (交  通) JR常磐線「佐貫駅」より関東鉄道「龍ヶ崎線 終点 龍ヶ崎駅」 下車 徒歩 約 5 分

 

                                                                                  以   上

 

 

 

 

 


懐かしのLP、オドノポソフのメンデルスゾーン&パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲

2013-06-16 12:11:56 | 協奏曲

 リッカルド・オドノポソフ(Riccardo Odoposoff/1914~2004)は知る人ぞ知る1930年代に「ウィーン・フィル」のコンサート・マスターを務めた名ヴァイオリニストである。録音はそれほど多くはないが今回紹介するメンデルスゾーンとパガガニーニの協奏曲を収めた1枚は現在も時々針をおろしている。詳細な録音データの記載はないがおそらく1960年代初頭のものと推測される。メンデルスゾーン「ホ短調」、パガニーニ「第1番」とのカップリングで写真は「仏MUSICAL MASTERPIECE SOCIETY盤ーMMS-2205)で所謂「コンサート・ホール盤」である。指揮はイタリアのジャンフランコ・リヴォリ(Gianfranco Rivoi/1921~2005),管弦楽は「ジュネーヴ放送交響楽団」で録音も良好、演奏もスタイリッシュで美しく古き良き時代を感じさせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ホグウッドのモーツァルト「レクイエム」

2013-06-05 20:49:03 | 声楽曲

  モーツァルトの「レクイエム」、今や研究も進み従来の「ジュスマイヤー版」のみならず「バイヤー版」はじめ異なる「版」で演奏、録音されている。 写真のLP、クリストファー・ホグウッド指揮「エンシェント室内管弦楽団」ほかによるr演奏もその当時新しい「モーンダー版」を用いた録音で発売当時(1984年)話題を呼んだ1枚だった。この版では大胆にも「サンクトゥス」・「ベネディクトゥス」が取り除かれているほか様々な工夫が見られ興味深い。つまりジャケットの解説によるとジュスマイヤーの手による箇所はカットしモーツァルト手法による「レクイエム」の再現に拘っている。 (写真/国内盤オワゾリールーL28C1795/1983年録音)