今日はもう一つ黛敏郎(1929~1997)の若きころの傑作「涅槃交響曲~Nirvana Symphonie」を紹介しようと思う。この作品は1957年~1958年にかけて作曲され1959年には第7回尾高賞を受賞している。作曲にあたり彼は全国の寺院を回り梵鐘を採取、研究したという。その結果として梵鐘を打つ音をデータ解析しその音色を管弦楽で再現するー彼自身これをカンパノロジー・エフェクト~Campanology-effectと定義した。さらに、「経」をテキストとして用い独唱と合唱が掛け合い最終楽章(第6楽章)では唯一旋律的に合唱が詠うが歌詞はない。曲は次の6楽章で構成されている。
1楽章 Campanology I
2楽章 Suramgamah(禅宗の経文の一つ)
3楽章 Campanology II
4楽章 Mahaprajnaparamita(まかぼん/経文)
5楽章 Campanology III
6楽章 Finalé
実際の演奏会では3群の男性合唱と管弦楽パートを分離しホール全体の音響効果をたくみに演出している。演奏時間は約35分。
ところで、現在数種類のCDが出ているが私の愛聴盤は最初に購入したウィルヘルム・シュヒター指揮NHK交響楽団・合唱団のLP(東芝TA7003/廃盤)である。(写真)1959年の録音でモノラルを電気的にステレオ化したレコードであるが今聴いても決して遜色ない見事な演奏である。
1楽章 Campanology I
2楽章 Suramgamah(禅宗の経文の一つ)
3楽章 Campanology II
4楽章 Mahaprajnaparamita(まかぼん/経文)
5楽章 Campanology III
6楽章 Finalé
実際の演奏会では3群の男性合唱と管弦楽パートを分離しホール全体の音響効果をたくみに演出している。演奏時間は約35分。
ところで、現在数種類のCDが出ているが私の愛聴盤は最初に購入したウィルヘルム・シュヒター指揮NHK交響楽団・合唱団のLP(東芝TA7003/廃盤)である。(写真)1959年の録音でモノラルを電気的にステレオ化したレコードであるが今聴いても決して遜色ない見事な演奏である。