私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

「ベルリン・フィルハーモニー・ゾリステン」のモーツアルト「クラリネット五重奏曲」ほか (1965年録音)

2014-06-09 11:49:52 | 室内楽曲

 懐かしいLPレコードからまた1枚。 当時の「ベルリン・フィル」のトップ奏者で結成された「ベルリン・フィルハーモニー・ゾリステン」のモーツアルト「クラリネット五重奏曲イ長調K.581」と「オーボエ四重奏曲ヘ長調K.370」を収めたアルバムである。(写真/DG国内盤ーMG1391)因みにこの国内盤LPの初出は1967年だった。クラリネットとオーボエの各ソロはカール・ライスターとローター・コッホがつとめている。またそのほかこのレコードでは第一ヴァイオリン=トマス・ブランディス、第ニヴァイオリン=ハンス-ヨハヒム・ヴェストファル、ヴィオラ=ジークベルト・ユーベルシェール、チェロ=ヴォルフガング・ベットヒャーといったメンバーが参加している。いうまでもなくトップ奏者による緻密で見事なアンサンブルが美しい。またライスター、コッホ共にその後に同作品を再録音しているがこの1965年盤も忘れられない。

  


ケンプのモーツアルト「ピアノ協奏曲第21番・第22番」 (1977年録音)

2014-06-04 12:25:57 | 協奏曲

 ヴィルヘルム・ケンプはどうしても「ベートーヴェン弾き」の印象が強く残る。 事実、モーツアルトの「ピアノ協奏曲」録音はモノラル時代のものも含めても少ないしこのDG盤の「第21番」と「第22番」もこの時(1977年)が初録音だったと思う。オーケストラは「バイエルン放送交響楽団」、指揮はベルンハルト・クレーでミュンヘンの「ヘルクレスザール」におけるスタジオ録音である。ケンプは全般的にテンポを若干遅めにとりカンデンツァも自身がアレンジしたものを弾いているところが興味深い。クレーはN響にも何回か登場したこともある指揮者で馴染みがあり彼の正統的で真摯な棒のアプローチにも注目したい。(写真ー独グラモフォン国内盤、28MG 0263)

 


アバド&ポリーニのバルトーク「ピアノ協奏曲第1番・第2番」 (1977年録音)

2014-06-02 18:54:12 | 協奏曲

  久しぶりに写真のLP、アバド&ポリーニのコンビによるバルトークの「ピアノ協奏曲第1番・第2番」に針をおろした。(独グラモフォン2530 901)管弦楽は「シカゴ交響楽団」、アバドがこのオケの首席客演指揮者に就任するおよそ5年前の1977年2月、シカゴ・オーケストラホールにおけるセッション録音である。またこのコンビとシカゴ響との初顔合わせレコーディングだったと思う。かれこれ40年近く前の録音だがその古さを感じさせない。演奏もアバドとの息もピタリと合った名演である。またポリーニの協奏曲録音というとウィーン・フィルやベルリン・フィルとの録音が先ず思い浮ぶが「シカゴ響」との録音となるとなぜかまた新鮮さも感じる1枚である。