イゴール・マルケヴィッチがパリの「コンセール・ラムルー管弦楽団」首席指揮者時代(1957-61)に「ドイツ・グラモフォン」に録音した名盤のひとつである。収録作品はドビュッシー交響詩「海」、「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」(ハープ:スザンヌ・コテル)、ルーセル「バッカスとアリアーヌ」第2組曲である。筆者所有の盤はモノラル(LPM 18 594)だが「ドイツ・グラモン」総合カタログを見ると後にステレオ盤(138 073 SLPM)がリリースされている。マルケヴィッチはどちらかと云うとアクの強い指揮者だったがこの演奏も彼の個性がよく発揮された興味深い1枚だ。