私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

フランソワ=グザビィエ・ロト、マーラー/交響曲第1番ほか

2013-07-19 12:20:29 | 交響曲

 フランソワ=グザビエ・ロト(François-Xavier Roth)は1971年パリ近郊北西部に位置する「Neuilly-sur-Seine(ヌイイ・シュール・セーヌ)」生まれの古典から現代音楽まで幅広いレパートリーを持つ指揮者である。彼は2011年より「バーデン・バーデン&フライブルクSWR交響楽団」の首席指揮者を務めている。今回はこのオーケストラとのマーラー/交響曲第1番とウ゛ェーヴェルン「夏風の中で」を収めたCDに注目してみたい。録音は2011年11月2日、3日フライブルクの「コンツェルトハウス」におけるライブ録音でテンポを速めにとったマーラーの演奏が現代感覚にマッチし彼らしく魅力的だ。また一方のウェーベルンがまだ大学時代(1904年)に書いた管弦楽曲「夏風の中で」は後期ロマン派的作風が色濃く出た美しい作品でここでもロトの巧さが光る。(独hänssler Classic -CD 93.294)

 

 

 

 


カラヤン&ウィーン・フィル、 1962年ロンドン、ライヴ盤

2013-07-04 23:02:18 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

  先ごろ初CD化されたカラヤン&ウィーン・フィルによる1962年のライヴ盤(写真)を紹介したいと思う。記録によればこの年の3月下旬から4月上旬にかけてカラヤンはウィーン・フィルと共にロシアを含むヨーロッパ演奏旅行を行っている。このCDは最終訪問地ロンドン、「ロイヤル・フェスティヴァルホール」に於ける4月6日のコンサートをそっくり収録したものである。プログラムはカラヤン得意のモーツアルト交響曲第41番「ジュピター」とブルックナー交響曲第7番だった。因みにこの公演はロンドンにおける初日ということもあり演奏に先立ち「イギリス国歌」・「オーストリア国歌」も演奏されこちらもそっくり収録されている。演奏はカラヤンの「真骨頂」が発揮されとめどなくカラヤン・スタイルが貫かれている。モノラル録音なのが惜しまれるが音質は良好である。(英BBC放送音源)写真ーICA Classics  ICAC 5102 (2CD)