私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

カラヤン&ウィーン交響楽団ーベートーヴェン「第9」ライヴ盤

2014-01-12 17:10:33 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

  カラヤン生誕100年の2008年に「独オルフェオ」より正規盤としてリリースされた「ウィーン交響楽団」とのベートーヴェン「交響曲第9番」のライヴ録音である。(独オルフェオーC729081B モノラル) 1955年6月25日ウィーン楽友協会大ホールにおけるコンサート・ライヴで音源は「ウィーン交響楽団」アーカイヴからとなっている。カラヤンの「第9」のライヴ盤は何種類か出ているが「ウィーン交響楽団」とのものはこれが唯一のものと思われる。当時、カラヤンは47歳、フルトヴェングラーの後継として「ベルリン・フィル」の常任指揮者・芸術監督として任命された時期でまだ「フィルハーモニア管弦楽団」とのベートーヴェン交響曲全集録音も続いておりほぼ同時期に「第9」をウィーン楽友協会大ホールでセッションしていた。この「ウィーン響」との独唱者はリーザ・デラ・カーザ(ソプラノ)、ヒルデ・レッスル・マイダン(アルト)、ヴァルデマール・クメント(テノール)、オットー・エーデルマン(バス)で合唱は「ウィーン楽友協会合唱団」。

 

 


カイルベルト&ベルリン・フィル - 1960年ザルツブルク音楽祭ライヴ

2014-01-10 18:16:06 | 歴史的コンサート・ライヴ

  数年前に「テスタメント」シリーズからリリースされたヨゼフ・カイルベルト&ベルリン・フィルの1960年ザルツブルク音楽祭におけるライヴ盤である。(英テスタメントSBT2 1472) 8月17日のコンサート・プログラムがCD2枚に収録されている。(於、祝祭大劇場)モノラル録音だが音質は良好である。プログラム前半がシューベルト「ロザムンデ」序曲、ヴァイオリンのクリスティアン・フェラスをゲストに迎えてのベルク「ヴァイオリン協奏曲」、後半はブルックナー「交響曲第9番ニ短調」が演奏されている。この録音を聴いてフェラスとのベルクが興味をひいた。カイルベルトによるベルクは珍しくおそらく「ヴァイオリン協奏曲」の録音はこのライヴ演奏が唯一のものではないだろうか?因みにフェラスには確か1960年代にプレートルとのスタジオ録音(EMI)があったと思う。またブルックナーはカイルベルトのオハコでベルリン・フィルとは「第6番」を1960年代初頭に「独テルデック」にスタジオ録音している。

 

  


ガブリエル・カスターニャ&ベルリン交響楽団 メンデルスゾーン「スコットランド」

2014-01-01 21:19:30 | 交響曲

  メンデルスゾーンの「スコットランド」交響曲についてはこれまでクレンペラー、カラヤン、バーンスタイン等々、数々の名盤を取り上げてきたが普段あまり耳にしないマイナー・レーベルの中にも結構興味深い演奏がある。今回はその中から1枚、イタリア「AGORA Musica」レーベルからガブリエル・カスターニャ(Gabriel Castagna)指揮ベルリン交響楽団の演奏を紹介したい。(写真ー伊AGORA Musica AG112) ガブリエル・カスターニャはアルゼンチン出身の指揮者で馴染みがないがこのほか「CHANDOS」レーベルに「ピアソラ管弦楽作品集」等の録音がある。さてこの「スコットランド」の演奏はテンポを遅めにとり第1楽章の主題提示部の繰り返しも行っているため全体の演奏時間も45分近くを要している。この作品の優美性、抒情性をタップリと聴かせている。録音は1994年6月、余白に並行して録音されたリストの「前奏曲」が収められている。