カラヤン生誕100年の2008年に「独オルフェオ」より正規盤としてリリースされた「ウィーン交響楽団」とのベートーヴェン「交響曲第9番」のライヴ録音である。(独オルフェオーC729081B モノラル) 1955年6月25日ウィーン楽友協会大ホールにおけるコンサート・ライヴで音源は「ウィーン交響楽団」アーカイヴからとなっている。カラヤンの「第9」のライヴ盤は何種類か出ているが「ウィーン交響楽団」とのものはこれが唯一のものと思われる。当時、カラヤンは47歳、フルトヴェングラーの後継として「ベルリン・フィル」の常任指揮者・芸術監督として任命された時期でまだ「フィルハーモニア管弦楽団」とのベートーヴェン交響曲全集録音も続いておりほぼ同時期に「第9」をウィーン楽友協会大ホールでセッションしていた。この「ウィーン響」との独唱者はリーザ・デラ・カーザ(ソプラノ)、ヒルデ・レッスル・マイダン(アルト)、ヴァルデマール・クメント(テノール)、オットー・エーデルマン(バス)で合唱は「ウィーン楽友協会合唱団」。