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デュカの交響曲ハ長調

2009-02-08 01:41:39 | 交響曲
 交響曲ハ長調はデュカの唯一の交響曲作品である。昨日もちょっとふれたが1895年から96年にかけて作曲され初演は「魔法使いの弟子」と同じく1897年にパリでされている。第1楽章Allegro non troppo vivace, ma con fuoco 第2楽章Andante espressivo e sostenuto 第3楽章Finalé Allegro spiritoso の3つの楽章から構成され第1楽章が曲の約1/2強をしめている。1回聴いただけでは旋律的につかみにくい作品かもしれないが何回も聴くうちに曲の渋みが伝わってくる。また曲のところどころに先輩作曲家セザール・フランク(1822~1890)の影響も見え隠れする。因みにフランクの交響曲ニ短調は同様に全3楽章構成で1888年に完成している。
 私はこのデュカの交響曲レコードをジャケットが気に入り学生時代に東京の輸入レコード店で手にいれた。(写真ー米URANIA/URLP7102)演奏はジョルジュ・セバスチャン指揮コンセール・コロンヌ管弦楽団のモノラル盤である。今聴くと時代を感じさせるが第2楽章のじっくりとオーケストラをうたわせているところが気にいっている。