2009年もまもなく幕を下ろす。ウィーンでは大晦日(ジルヴェスター)から新年にかけてヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ「こうもり」が上演されるのが恒例になっている。筆者も過去に何回かウィーンの「フォルクスオパー」で同作品を鑑賞したことがあるが本場で聴くとまた格別である。そういうわけで今年のフィナーレはオペレッタ「こうもり」で飾りたいと思う。
確か今年の正月にカラヤン/ウィーン・フィルほかによる同曲の名盤を紹介したと思うが今日はウィリー・ボスコフスキー(Willi Boskovsky/1909~1991)がウィーン交響楽団ほかで1971年にレコーディングした写真のLP(EMI/EAC47213-14)を取り上げてみたい。このレコードは彼の記念すべき初のオペレッタ全曲録音でもあった。ボスコフスキーと言えばクレメンス・クラウスの後を引き継ぎ1955年より79年までの実に四半世紀にわたりウィーン・フィルのジルヴェスター、ニューイヤー・コンサートをヴァイオリンを弾きながら指揮し一世を風靡した人だが彼のシュトラウス一家のワルツをはじめとする作品には定評があた。この「こうもり」も彼らしい古き良き時代のウィーンの香りがただよわせる録音である。その魅力はまずニコライ・ゲッタ(テノール/アイゼンシュタイン)、アンネリーゼ・ローテンベルガー(ソプラノ/その妻)を歌う歌手陣にあると思う。特に彼女のチャーミングな美声には魅了される。またロシアの若い貴族を歌うメゾ・ソプラノのブリギッテ・ファスベンダーも見事である。そして公証人役、ファルケ博士を歌う名バリトン、ディートリッヒ・フィッシャー=ディスカウも脇を固めており申し分ない。今日はこれからこのレコードに針をおろし来るべき新しい年ー2010年を迎えたいと思う。それでは皆様「良いお年を!」
確か今年の正月にカラヤン/ウィーン・フィルほかによる同曲の名盤を紹介したと思うが今日はウィリー・ボスコフスキー(Willi Boskovsky/1909~1991)がウィーン交響楽団ほかで1971年にレコーディングした写真のLP(EMI/EAC47213-14)を取り上げてみたい。このレコードは彼の記念すべき初のオペレッタ全曲録音でもあった。ボスコフスキーと言えばクレメンス・クラウスの後を引き継ぎ1955年より79年までの実に四半世紀にわたりウィーン・フィルのジルヴェスター、ニューイヤー・コンサートをヴァイオリンを弾きながら指揮し一世を風靡した人だが彼のシュトラウス一家のワルツをはじめとする作品には定評があた。この「こうもり」も彼らしい古き良き時代のウィーンの香りがただよわせる録音である。その魅力はまずニコライ・ゲッタ(テノール/アイゼンシュタイン)、アンネリーゼ・ローテンベルガー(ソプラノ/その妻)を歌う歌手陣にあると思う。特に彼女のチャーミングな美声には魅了される。またロシアの若い貴族を歌うメゾ・ソプラノのブリギッテ・ファスベンダーも見事である。そして公証人役、ファルケ博士を歌う名バリトン、ディートリッヒ・フィッシャー=ディスカウも脇を固めており申し分ない。今日はこれからこのレコードに針をおろし来るべき新しい年ー2010年を迎えたいと思う。それでは皆様「良いお年を!」