カラヤン/ベルリン・フィルの続く第3回目の来日公演は「EXPO’70」開催記念音楽催事として1970年5月8日会場大阪フェスティヴァル・ホールを皮切りに大阪公演6、東京公演6の計12公演が行われた。東京公演は東京文化会館と最終日5月22日の申し込み制特別公演のみ日比谷公会堂だった。ちょうどこの年ー1970年はベートーヴェン生誕200年記念に当たり大阪公演のプログラムは5月14日の最終日を除きベートヴェン交響曲ツィクルスであった。写真は初日5月8日公演模様を伝える懐かしい新聞記事である。5月16日からの東京公演はブラームス、チャイコフスキー、シューマン、R.シュトラウス、ベルリオーズ等々カラヤン十八番の多彩なプログラムが組まれたが中でも5月17日オネゲル交響曲第3番「典礼風」、20日シューマン交響曲第4番、R.シュトラウス交響詩「ツァラトゥストラかく語りき」21日ベルリオーズ「幻想交響曲」等は来日公演ではこの時しか聴くことができなかった。また大阪公演最終日5月14日プログラム第2曲目にドイツ前衛音楽の第一人者ウォルフガング・フォルトナー(Wolfgang Fortner/1907~1987)の管弦楽曲「マルギナーリエン(よき犬に捧ぐ)」という1969年作曲作品が演奏されている。おそらく日本初演ではないかと思われる。この1970年来日公演の放送は残念ながらされなかったので私のエア・チェックテープ・コレクションもない。
続く第4回目の来日公演は1973年6月にオープンされた渋谷・NHKホール落成記念としてNHK招聘でその年の10月下旬から11月初旬かけて行われた。
会場は東京がNHKホール、大阪はフェスティバル・ホールである。10月25日から11月1日(10月30日は休演)までの全7公演は全てNHKFM放送で関東甲信越管内はステレオ生中継(それ以外の地区はモノラル)でオン・エアされた。映像でも筆者が会場に足を運んだ第2日目のブルックナー交響曲第7番他と翌3日目のドヴォルジャーク交響曲第8番他はテレビでも放映された。また11月2日のフェステバル・ホール公演のベートーヴェン交響曲第6番・第5番の模様は関西地区限定でFMでステレオ生放送された筈である。
この来日公演のプログラム構成も多彩で10月26日のブルックナー交響曲第7番や東京公演の最終日11月1日のシェーンベルク「清められた夜」など注目すべき作品が並んでいた。筆者も極力いい音で録ろうと必死でオープン・テープデッキとニラメッコの日々が会場に足を運んだ10月26日を除き続いたが満足できる音質で録れたテープは少なかった。個人的には再放送を期待したがこの時の録音・映像VTRも全てカラヤン側に返納されたのでNHKにも保存テープは存在しないとのことである。ただ10月27日公演のドレス・リハーサル模様のVTRが保存されており昨年限定期限つきで発売されたNHKクラシカル「カラヤン生誕100年記念BOX」のDVDに収録されている。余談ながらこの東京公演のチケット購入方法は所定の応募はがきによる抽選だった。今思えばよく当選したなと思っている。
次回に続く
続く第4回目の来日公演は1973年6月にオープンされた渋谷・NHKホール落成記念としてNHK招聘でその年の10月下旬から11月初旬かけて行われた。
会場は東京がNHKホール、大阪はフェスティバル・ホールである。10月25日から11月1日(10月30日は休演)までの全7公演は全てNHKFM放送で関東甲信越管内はステレオ生中継(それ以外の地区はモノラル)でオン・エアされた。映像でも筆者が会場に足を運んだ第2日目のブルックナー交響曲第7番他と翌3日目のドヴォルジャーク交響曲第8番他はテレビでも放映された。また11月2日のフェステバル・ホール公演のベートーヴェン交響曲第6番・第5番の模様は関西地区限定でFMでステレオ生放送された筈である。
この来日公演のプログラム構成も多彩で10月26日のブルックナー交響曲第7番や東京公演の最終日11月1日のシェーンベルク「清められた夜」など注目すべき作品が並んでいた。筆者も極力いい音で録ろうと必死でオープン・テープデッキとニラメッコの日々が会場に足を運んだ10月26日を除き続いたが満足できる音質で録れたテープは少なかった。個人的には再放送を期待したがこの時の録音・映像VTRも全てカラヤン側に返納されたのでNHKにも保存テープは存在しないとのことである。ただ10月27日公演のドレス・リハーサル模様のVTRが保存されており昨年限定期限つきで発売されたNHKクラシカル「カラヤン生誕100年記念BOX」のDVDに収録されている。余談ながらこの東京公演のチケット購入方法は所定の応募はがきによる抽選だった。今思えばよく当選したなと思っている。
次回に続く