私のレコード・ライブラリーから

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カラヤン&フィルハーモニア管弦楽団 - 「フィルハーモニア・プロムナード・コンサート」

2015-05-23 15:35:41 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

 カラヤンは「フィルハーモニア・プロムナード・コンサート」と題して全く同一の選曲でフィルハーモニア管弦楽団と1953年ー55年録音のモノラル盤と写真の1960年9月録音のステレオ盤を遺している。どちらもウォルター・レッグとダグラス・ラーターの名コンビによるスタジオ録音だが特にこのステレオ盤の音質は素晴らしい。当時の「フィルハーモニア管弦楽団」のまさに絶頂期の録音といってもいいだろう。カラヤンの「フィルハーモニア」時代の名盤のひとつだ。(写真/英コロンビアSAX2404 オリジナル盤)        

   収録作品:ワルトトイフェル:「スケートをする人々」 J. シュトラウスII:「トリッチ・トラッチ・ポルカ」

        J.シュトラウスI:「ラデツキー行進曲」 シャブリエ:狂詩曲「スペイン」・「楽しい行進曲」

        J.シュトラウスII :  ポルカ「雷と電光」 スッペ:喜歌劇「軽騎兵」序曲

        ワインベルガー:歌劇「バグパプ吹きのシュワンダ」から「ポルカ」

        オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲

 

 

              

     

 

    

 

 

 

 


カラヤンの「オペラ・バレエ曲集」(1970年/71年録音)

2015-04-22 15:28:40 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

  このオペラ・バレエ曲を集めた小品集も同・間奏曲集と並びカラヤンの巧さが光る1枚だ。写真のLP(独グラモフォン-2530 200)は1970年12月-71年1月にかけベルリンのイエス・キリスト教会で録音されたものである。同ジャンルのアルバムではこれ以前に「フィルハーモニア管弦楽団」と2度(1954年モノラル・1960年ステレオ、英EMI)レコーディングしているがこのベルリン・フィルとのDG盤ではチャイコフスキー「エフゲニ・オネーギン」やヴェルディ「オテロ」など収録作品の入れ替えもある。バレエ・シューズをジャケット一面に並べたデザインもユニークだった。


カラヤン&ベルリン・フィル、トップ奏者たちによるモーツアルト管楽器協奏曲集

2015-04-07 16:24:53 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

 カラヤンは1964年の夏から「ザルツブルク音楽祭」出演の合間をぬってスイスのサンモリッツでレコーディング活動を行った。これは70年代初頭にかけて続いたが写真のLP、モーツアルトの管楽器協奏曲集録音も当時のベルリン・フィルのトップ奏者を集めて1971年8月サンモリッツの「フランス教会」で行われたものである。LPは3枚セット、「フルート協奏曲第1番ト長調K.313」(Fl.アンドレアス・ブラウ)・「フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299」(Fl.ジェームズ・ゴールウェイ、Hp.フリッツ・ヘルミス)・「オーボエ協奏曲ハ長調K.314」(ob.ロータ・コッホ)・「クラリネット協奏曲イ長調K.622」(Cl.カール・ライスター)・「ファゴット協奏曲変ロ長調K.191」(Fg.ギュンター・ピークス)・「協奏交響曲変ホ長調K.279b」(Ob.カール・スタインス,Cl.ヘルベルト・スュテール,Hrn.ノルベルト・ハウプトマン、Fg.マンフレート・ブラウン)以上の6曲が収められている。ソロ奏者の名人芸は言うまでもないことだがその演奏美にはカラヤンの真骨頂がうかがえる。(写真LP:独Electrola-1C 197 10 2238 3)

 


ヴィッカーズ、デルネッシュを起用 - カラヤンの「トリスタンとイゾルデ」

2015-04-06 12:12:37 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

  先日取り上げたドレスデンのR.ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」に続く「トリスタンとイゾルデ」の全曲録音である。1971年12月より翌72年1月にかけての「イエス・キリスト教会(ベルリン)」におけるセッションである。管弦楽はベルリン・フィル、ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団。(写真 LP/独ELECTROLA」の初出盤-1C 193-02 293/7) 注目はカラヤンが起用した豪華歌手陣だがとりわけトリスタン=ジョン・ヴィッカーズ、イゾルデ=ヘルガ・デルネッシュが気になった。当時のエピソードにカラヤンはヴィッカーズに高い信頼をおき特に第3幕は通しで録音したと伝えらている。そのほかブランゲーネ=クリスタ・ルートヴィヒ、クルヴェナル=ワルター・ベリー等々とカラヤン好みの歌手がつらなる。尚、カラヤンは’72年、’73年「ザルツブルク・イースター音楽祭」でこのプロジェクトによる上演を行った。

 


カラヤンの唯一のロシア・オペラ - ムソルグスキー 「ボリス・ゴドノフ」

2015-03-18 11:12:11 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

  写真のLPは昨日の「マイスタージンガー」とほぼ同時期にウィーンのゾフィエンザールでスタジオ録音されたカラヤン唯一のロシア・オペラ、ムソルグスキーの「ボリス・ゴドノフ」である。(DECCA/SET514~7 1970年11月録音)カラヤンがこのオペラを自身の演出で「ザルツブルク音楽祭」の舞台で上演したのは1965年のことだった。タイトル・ロールのボリス・ゴドノフに当時26歳のニコライ・ギャウロフを起用したことも話題となったが豪華な舞台セットもまた注目された。ちなみにジャケット写真に使用されているシーンはまさにその豪華絢爛な「戴冠式の場」である。もちろんレコード録音でもタイトル・ロールはギャウロフが演じている。現在もこのオペラの代表盤のひとつに挙げられることは云うまでもない。

 

 

 


カラヤン、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」

2015-03-17 14:21:40 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

  カラヤンの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」と云えばまず戦後再開された1951年の「バイロイト音楽祭」でのモノラル・ライヴ盤を思い起す。それから20年近くが経過した1970年11月、「EMI」と当時東独の「VEBドイチェ・シャルプラッテン」の共同企画でステレオでスタジオ・レコーディングされたのが写真のLPである。(独エレクトローラ/1C193 02 174/8)豪華布張りカートンボックス、LP5枚組でドレスデン国立歌劇場管弦楽団・合唱団をはじめとして歌手陣もハンス・ザックスのテオ・アダムのほか当時東側で活躍していたメンバーを数多く起用して制作されたことも発売当時大変話題を呼びこの国内盤は1972年オペラ部門レコード・アカデミー賞を受賞している。じっくり聴き入るとジャケット・デザインの中世、ニュルンベルクの街並みも彷彿させる。

 


カラヤン&ウィーン・フィル、幻のブカレスト・ライヴ盤

2015-03-15 10:56:41 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

 先ごろカラヤン&ウィーン・フィルのルーマニア、ブカレストにおける幻のライヴ盤が世界初CD化された。(写真/ELECTRECORD,ERT1027-2) 1964年9月、「ルーマニア・ジョルジュ・エネスコ国際音楽祭」のライヴ録音である。この音源は当時音楽祭を記念してルーマニア国内でLPレコードで限定的にリリースされたようだが西側諸国にほとんど出回ることはなかった。手元の「カラヤン演奏記録」をのぞいても当時ブカレストでのウィーン・フィルとの演奏記録はあるが日付・演奏内容等は不詳となっていた。それだけに今回のCD化はカラヤン・ファンの私にとっては大変興味が湧いた。CDの解説によればカラヤンによるコンサートはブカレストの「パレス・オーディトリアム」で9月15日・16日の2日開催されている。CDには初日のプログラム、モーツアルト/交響曲第40番ト短調K.550とブラームス/交響曲第1番ハ短調Op.68が収められている。モノラル録音ながらどちらも彼の十八番、当時まだ50代半ばの若きカラヤンの迫力が伝わる貴重な1枚だ。

 


カラヤン&ニューヨーク・フィル - ベートーヴェン/交響曲第9番ほか

2014-02-04 17:20:35 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

 カラヤンが1958年11月、ニューヨーク・フィルに客演した際のベートーヴェンの「第9」のライヴ音源は過去にも幾つかCD化されているが中には「第4楽章」冒頭部分が欠落したものもあったようだ。昨年「ARCHIPEL」から2CDセットでリリースされた演奏はその欠落はない。「CD-2」には当日演奏された「第1番」とボーナス・トラックに1948年ザルツブルク音楽祭におけるウィーン・フィルとの「第5番」がフィル・アップされている。こちらはおそらく初CD化ではないかと思われさらに当時の録音としては音質も大変良好なので驚いた。(1948年8月18日ライヴ) 

   (CD-1) ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125<合唱つき>

           レオンタイン・プライス (Sp) モーリン・フォレスター(Alt)

           レオポルト・シモノー (Tr)  ノーマン・スコット(Bs)

           ウエストミンスター合唱団  

   (CD-2)ベートーヴェン/交響曲第1番ハ長調作品21

                            (以上、 1958年11月22日、カーネギー・ホール)

         ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調作品67

            ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1948年8月18日、ザルツブルク音楽祭)

                                        (ARCHIPEL 2CD/ ARPCD 0566, mono)

                             

          

 

     

 


カラヤン&ウィーン交響楽団ーベートーヴェン「第9」ライヴ盤

2014-01-12 17:10:33 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

  カラヤン生誕100年の2008年に「独オルフェオ」より正規盤としてリリースされた「ウィーン交響楽団」とのベートーヴェン「交響曲第9番」のライヴ録音である。(独オルフェオーC729081B モノラル) 1955年6月25日ウィーン楽友協会大ホールにおけるコンサート・ライヴで音源は「ウィーン交響楽団」アーカイヴからとなっている。カラヤンの「第9」のライヴ盤は何種類か出ているが「ウィーン交響楽団」とのものはこれが唯一のものと思われる。当時、カラヤンは47歳、フルトヴェングラーの後継として「ベルリン・フィル」の常任指揮者・芸術監督として任命された時期でまだ「フィルハーモニア管弦楽団」とのベートーヴェン交響曲全集録音も続いておりほぼ同時期に「第9」をウィーン楽友協会大ホールでセッションしていた。この「ウィーン響」との独唱者はリーザ・デラ・カーザ(ソプラノ)、ヒルデ・レッスル・マイダン(アルト)、ヴァルデマール・クメント(テノール)、オットー・エーデルマン(バス)で合唱は「ウィーン楽友協会合唱団」。

 

 


カラヤン&ベルリン・フィル - シベリウス交響曲第6番・第7番

2013-12-31 01:20:30 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

  カラヤンのシベリウス交響曲レコードについてはすでに何度か取り上げてきたがこのベルリン・フィルとの1967年録音、「第6番」・「第7番」は特に好きな演奏で抒情性豊かな透明感あるベルリン・フィルサウンドが美しい。なぜか実演で取り上げなかったことが不思議である。カラヤンとベルリン・フィルによるシベリウス交響曲録音は1965年の「第4番」・「第5番」が最初だがこの年の5月、ベルリン・フィルとのヨーロッパ演奏旅行の際、ヘルシンキを訪れ「第4番」・「第5番」をプログラムに取り上げ絶賛を浴びた。ただカラヤン・ファンとして「第3番」を録音しなかったことが惜しまれる。(写真ーLP 独グラモフォン139 032)