カラヤンのベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15の初録音は写真の当時まだ26歳の新進のピアニスト、クリストフ・・エッシェンバッハ(管弦楽/ベルリン・フィル)とのものだった。これは彼が1965年の「クララ・ハスキルコンクール」で優勝した翌年(1966年)に行われている。当初はレコード・ジャケット右下の①の数字が物語るように全集録音がされる予定があったらしい。結局その計画も「幻」に終わってしまったのが残念であるがこの「第1番」の演奏は実に素晴らしい。カラヤンの指揮とエッシェンバッハのピアノが冴え渡りフレッシュな「第1番」に仕上がっている。第1楽章のカデンツァもベートーヴェン自身が書いた3種の中の一番長い(129小節)ものを用い演奏効果を高めている。
カラヤンはその後ワイセンベルクと1970年代に「全集録音」をEMIに遺しているが「第1番」に限って言えば私はこの「エッシェンバッハ盤(DG)」をとりたい。ところでカラヤンは「第1番」を実際のコンサートでプログラムに取り上げたことがあるのだろうか?他の4つの協奏曲はもちろんコンサートでも演奏されているがこの「第1番」は筆者が知る限りではその記録が見当たらない。
カラヤンはその後ワイセンベルクと1970年代に「全集録音」をEMIに遺しているが「第1番」に限って言えば私はこの「エッシェンバッハ盤(DG)」をとりたい。ところでカラヤンは「第1番」を実際のコンサートでプログラムに取り上げたことがあるのだろうか?他の4つの協奏曲はもちろんコンサートでも演奏されているがこの「第1番」は筆者が知る限りではその記録が見当たらない。