筆者は現在、過去の「FMエア・チェック・オープン・テープ」を「CD-R」へダビング整理を進行中だがなかなか思うようには捗らない。進捗状況はまだ全体の約20%程度だがあせらず少しずつでも根気よく進めていきたいと思っている。そんな中で今日はカラヤン/ベルリン・フィルによるシューマン「交響曲第4番ニ短調作品120」(1979年1月28日/ベルリン・フィルハーモニー、ライヴ)中心に整理してみた。(1979年8月9日/NHKFM)
カラヤンはこの「第4番」をよく好んでコンサートで取り上げておりベルリン・フィルとの来日公演でも東京でプログラムにとりあげている。(1970年5月/東京文化会館)またレコーディングもセッション録音でベルリン・フィルと2回(1957年モノラル<EMI>と1971年全集録音ステレオ<DG>)さらにライヴ録音の1972年ザルツブルク音楽祭での「ドレスデン国立歌劇場管弦楽団」、晩年1987年の「ウィーン・フィル」とのものも含めると全部で4種類が存在する。
さて本題の1979年1月のこの演奏もカラヤンの個性が随所に光る名演でこの作品が持つ聴き所を存分に引き出している。一例をあげれば「第3楽章」から「第4楽章」へと突入するアタッカで最高潮に達した時カラヤンはここぞとばかりに「見得」を切っているように感じてしまう。まさに「大向こう」から「音羽屋!」と掛け声をかけたくなるような気分になる。まさにカラヤン独特の個性が滲み出ており聴き終えた後も何回も繰り返して聴きたくなる演奏である。