ヘルベルト・フォン・カラヤンはブラームス「ドイツ・レクイエム」作品45を1978年のザルツブルクでのライヴ映像作品を含めると実に6種類の収録を行なった。それだけにこの作品は彼にとって重要なレパートリーでコンサートでもヴェルディの「レクイエム」ほどではないにしてもしばしばプログラムに取り上げている。中でも筆者が一番気に入っている演奏は4回目の録音にあたる写真のLP、EMI盤で日本での初出は確か1977年であったと思うが「悲劇的」序曲(1970年録音)がカップリングされ2LPセットでリリースされた。
演奏は管弦楽ベルリン・フィル、独唱はソプラノ、アンナ・トモワ=シントウ、バス、ヨセ・ファン・ダム、合唱はカラヤンとは切っても切れないウィーン楽友協会合唱団である。レガート奏法を好むカラヤンならでは美しい演奏でベルリン・フィルの重厚な響きが聴き手をうっとりとさせる。カラヤンはこの後ウィーン・フィルと1983年に最後の録音を行ったがソプラノ独唱がバーバラ・ヘンドリックスに代わっている。こちらはやはりウィーン・フィルの弦の柔らかな響きが何ともいえない風情を誘う演奏でそれに加え晩年のカラヤンの枯淡な雰囲気も感じさせる演奏である。因みにこの作品の全曲世界初録音は1947年にやはりウィーン・フィル、ウィーン楽友協会合唱団、エリザーベート・シュヴァルツコップ(ソプラノ)ハンス・ホッター(バス)でカラヤンがEMIに行っている。
演奏は管弦楽ベルリン・フィル、独唱はソプラノ、アンナ・トモワ=シントウ、バス、ヨセ・ファン・ダム、合唱はカラヤンとは切っても切れないウィーン楽友協会合唱団である。レガート奏法を好むカラヤンならでは美しい演奏でベルリン・フィルの重厚な響きが聴き手をうっとりとさせる。カラヤンはこの後ウィーン・フィルと1983年に最後の録音を行ったがソプラノ独唱がバーバラ・ヘンドリックスに代わっている。こちらはやはりウィーン・フィルの弦の柔らかな響きが何ともいえない風情を誘う演奏でそれに加え晩年のカラヤンの枯淡な雰囲気も感じさせる演奏である。因みにこの作品の全曲世界初録音は1947年にやはりウィーン・フィル、ウィーン楽友協会合唱団、エリザーベート・シュヴァルツコップ(ソプラノ)ハンス・ホッター(バス)でカラヤンがEMIに行っている。