私のレコード・ライブラリーから

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シャルル・ミュンシュ/日本フィルの貴重な映像

2009-02-17 15:33:34 | 想い出の演奏会
 フランスはアルザス・ストラスブール生まれの名指揮者シャルル・ミュンシュが日本フィルの指揮台に立ったのは1962年12月のことだった。私はこの時12月20日東京文化会館の演奏会で初めてミュンシュの指揮ぶりに接することができた。なにしろ今から約半世紀前のことなので演奏詳細な記憶は消えかけていたが数年前にフジTV(JOCX)のアーカイヴスから当時の演奏会を記録した映像がDVDで発売されると聞き喜び勇んでで2種類のDVDを購入した。(写真)ひとつが私が聴いた12/20の55回定期公演の最初に演奏されたルーセル「バッカスとアリアーヌ」第2組曲を除くリスト:ピアノ協奏曲第1番(ピアノ/ニコル・アンリオ=シュヴァイツアー、ブラームス:交響曲第1番と12/28の第54回定期公演からベルリオーズ:幻想交響曲で後半に演奏されたラヴェル:ピアノ協奏曲(独奏者は20日に同じ)と「ダフニスとクロエ」第2組曲は除かれている。私の記憶では以前に音としてはPLATZレーベルからCD化されたと思う。
 今改めてこれらの映像を見ると当時の光景が少しづつ私の心の中によみがえってくる。ミュンシュのノーブルな指揮ぶりが印象的で特にステレオ音声のブラームスの第1番のフィナーレは圧巻だ。また当時のわが国のオーケストラ演奏記録映像としても大変貴重なものである。最後に余談になるがミュンシュはこの時年末恒例のベートーヴェン第9公演(12/25・26・27)も指揮している。また第54回定期と第55回定期が日程的に逆になっているのは指揮者ミュンシュが急病のため帰国日の28日に延期になったとのことである。