今日はカール・ベームが1978年1月30日に「バイエルン国立歌劇場」でベートーヴェンの「フィデリオ」を振った「FMエア・チェック・オープンテープ」を再生してみた。ベーム、最後の「フィデリオ」ライヴとなった公演である。この公演の録音は「バイエルン放送協会提供」のステレオ・テープにより同年の7月9日(日)、NHKFM「オペラ・アワー」で放送されたものである。
ベームの「フィデリオ」の定盤といえば「ドレスデン国立歌劇場」との1969年スタジオ録音(DG盤)であるがこの最晩年のバイエルンのライヴではレオノーレ役がギネス・ジョーンズに代わりヒルデガルト・ベーレンスである。因みにフロレスタンは不動のジェームズ・キングが歌っている。他にはドン・ピツァロはテオ・アダムからドナルド・マッキンタイア、ロッコにフランツ・クラスからクルト・モル、またマルツェリーネにはエディット・マティスからルチア・ポップといった具合である。今聴きなおしてもやはりベームの「フィデリオ」には独特の凄みを感じる。ましてライヴ録音となるとさらに一味違って聴こえてくる。またこの時の演出を手がけたのが「ベルリン・ドイツ・オペラ」総監督も務めた日本でもオペラ・ファンなら馴染みのあるゲッツ・フリードリヒであった。この音源も2001年にドイツの「オルフェオ」レーベルよりCD化されている。ベームの「不滅の歴史的ライヴ録音」の一つとして後世にも語り継がれていくであろう。
バイエルン国立歌劇場(ミュンヘン)
ベームの「フィデリオ」の定盤といえば「ドレスデン国立歌劇場」との1969年スタジオ録音(DG盤)であるがこの最晩年のバイエルンのライヴではレオノーレ役がギネス・ジョーンズに代わりヒルデガルト・ベーレンスである。因みにフロレスタンは不動のジェームズ・キングが歌っている。他にはドン・ピツァロはテオ・アダムからドナルド・マッキンタイア、ロッコにフランツ・クラスからクルト・モル、またマルツェリーネにはエディット・マティスからルチア・ポップといった具合である。今聴きなおしてもやはりベームの「フィデリオ」には独特の凄みを感じる。ましてライヴ録音となるとさらに一味違って聴こえてくる。またこの時の演出を手がけたのが「ベルリン・ドイツ・オペラ」総監督も務めた日本でもオペラ・ファンなら馴染みのあるゲッツ・フリードリヒであった。この音源も2001年にドイツの「オルフェオ」レーベルよりCD化されている。ベームの「不滅の歴史的ライヴ録音」の一つとして後世にも語り継がれていくであろう。
バイエルン国立歌劇場(ミュンヘン)