ラウターヴァッサー撮影カラヤンのジャケット写真の中でもとりわけ印象深かったのがこのチャイコフスキーの交響曲第4番から第6番までの一連のジャケットである。これらは当時カラヤン&ベルリン・フィルがレコード録音セッションの会場としていたベルリン、ダーレムの「イエス・キリスト教会」で撮影されたものである。いずれも凛々しい指揮するカラヤンの姿を格好良く捉えている。録音年代順に整理すると1964年2月の「第6番<悲愴>」が最初で「第5番」(1965年)、「第4番」(1966年)となる。カラヤンはこのチャイコフスキーの後期交響曲を大変得意としてその後もそれぞれ何回かに渡り録音しているが因みにこれら一連の録音は「第4番」が3回目、「第5番」が2回目、「第6番」が4回目に当たるものである。(ライヴ録音を除く)
補足ながら1977年から79年にかけカラヤンは「第1番」から「第3番」もベルリン・フィルとレコーディングを行い「全集録音」を完結したがこの3曲は実演では取り上げていない。