オイゲン・ヨフッム(Eugen Jochum/1902~1987)はブルックナー研究の権威で知れれた指揮者だった。彼はSP時代(1940年代)にドイツ・グラモフォンにハンブルク・フィルと「第8番」の大曲を録音していた。今回取り上げたレコードは1979年度の「日本レコード・アカデミー賞」(交響曲部門)にも輝いた名盤、ドレスデン国立管弦楽団との第8番である。同楽団との全集録音は当時の東独レコード会(VEB Deutsche Schallplatten)との共同制作盤であった。この「第8番」の録音は1976年11月にドレスデンの聖ルカ教会で行われている。
ヨフッムは1960年代にもステレオによる全集録音をドイツ・グラモフォンにバイエルン放送響とベルリン・フィルで完成しておりこれが2度目の全集盤となった。とりわけこの第8番の演奏は録音面でもその素晴らしさがうかがえ特に金管楽器群の音のはりと奥行きが充分に感じとれる。演奏も特に第3楽章ーアダージョの弦の響きは天上の美しさと表現しても過言ではないだろう。(写真のLPは独EMIElectrola 1C 157-03 402/03)
ヨフッムは1960年代にもステレオによる全集録音をドイツ・グラモフォンにバイエルン放送響とベルリン・フィルで完成しておりこれが2度目の全集盤となった。とりわけこの第8番の演奏は録音面でもその素晴らしさがうかがえ特に金管楽器群の音のはりと奥行きが充分に感じとれる。演奏も特に第3楽章ーアダージョの弦の響きは天上の美しさと表現しても過言ではないだろう。(写真のLPは独EMIElectrola 1C 157-03 402/03)