ロベルト・シューマン(Robert Schumann/1810~1856)もショパンと並び今年生誕200年の記念の年を迎えた。今日は私の「FMエア・チェック・コレクション」からそのシューマンが最晩年に書いた「ミサ曲ハ短調」-通称「ミサ・サクラ(Missa Sacra)」作品147を取り上げてみたい。因みに「Sacra」とはラテン語で「聖なる」という意味らしい。
この作品は後のブルックナーの「ミサ曲」にも影響を与えたと言われている。演奏はウォルフガング・サヴァリッシュ(Wolfgang Sawallisch/1923~ )が1987年9月、ベルリン・フィル定期公演で演奏したライヴ録音でNHKFMで翌年(1988年)7月31日に放送されたものである。ソリストにはソプラノー白井光子、テノールーペーター・ザイフェルト、バスーヤン=ヘンドリク・ロータリング、バックの合唱には作曲者シューマンも音楽監督を務めたことがる「デュッセルドルフ市楽友協会合唱団」(1818年創設)が加わっている。
この作品も例外なく通常の「ミサ曲」の形式に従って作曲されている。つまり「キリエ」から始まり「グローリア」-「クレド」-「オッフェルトリウム」ー「サンクトゥス」-「アニュス・デイ」で終わる。当初は第4曲にあたる「オッフェルトリウム」はなく後に(1853年)に作曲者自身の手で付加された経緯を持つ。シューマンらしい旋律美を持つ作品であるが当時、レコード、CD録音もされておらずましてコンサートでは演奏されることがなかったため筆者もこの「NHKFM放送」で初めて耳にした次第であった。
サヴァリッシュはNHK交響楽団の「桂冠名誉指揮者」としてなじみ深いが彼は大作曲家のこうした埋もれた作品等を掘り起こし実演で取り上げている。このコンサート・ライヴ録音も後にEMIレーベルからCD化もなされている。ベルリン・フィルの壮麗な響きと「ソリスト」・「合唱」のハーモニーが見事で密度の高い演奏である。
この作品は後のブルックナーの「ミサ曲」にも影響を与えたと言われている。演奏はウォルフガング・サヴァリッシュ(Wolfgang Sawallisch/1923~ )が1987年9月、ベルリン・フィル定期公演で演奏したライヴ録音でNHKFMで翌年(1988年)7月31日に放送されたものである。ソリストにはソプラノー白井光子、テノールーペーター・ザイフェルト、バスーヤン=ヘンドリク・ロータリング、バックの合唱には作曲者シューマンも音楽監督を務めたことがる「デュッセルドルフ市楽友協会合唱団」(1818年創設)が加わっている。
この作品も例外なく通常の「ミサ曲」の形式に従って作曲されている。つまり「キリエ」から始まり「グローリア」-「クレド」-「オッフェルトリウム」ー「サンクトゥス」-「アニュス・デイ」で終わる。当初は第4曲にあたる「オッフェルトリウム」はなく後に(1853年)に作曲者自身の手で付加された経緯を持つ。シューマンらしい旋律美を持つ作品であるが当時、レコード、CD録音もされておらずましてコンサートでは演奏されることがなかったため筆者もこの「NHKFM放送」で初めて耳にした次第であった。
サヴァリッシュはNHK交響楽団の「桂冠名誉指揮者」としてなじみ深いが彼は大作曲家のこうした埋もれた作品等を掘り起こし実演で取り上げている。このコンサート・ライヴ録音も後にEMIレーベルからCD化もなされている。ベルリン・フィルの壮麗な響きと「ソリスト」・「合唱」のハーモニーが見事で密度の高い演奏である。