この本は、日本のエネルギー政策を変えるかもしれません。
それだけの価値を持った一冊です。
京都議定書の厳しいハードルを日本がクリアできるかもしれない、
唯一と言ってよい方法が紹介されているのです。
天然ガスであれば本当にマイナス6%を実現できる、
「コロンブスの卵」的ですが極めて現実的な発想です。
石油天然ガス・金属鉱物資源機構の石井彰エコノミストによれば、
日本の天然ガス利用は1次エネルギー需要の14~15%程度で、
欧州諸国と比較して半分程度に過ぎないこと、
天然ガスの二酸化炭素排出量は石油の70%、石炭の55%と
環境対策において圧倒的に有利なエネルギー源であり
現在の石炭火力発電を新型のガス発電に置き換えるだけで
5割以上の二酸化炭素が削減される(!)
のだそうです。
ぜひぜひマスコミや官僚、政界の方々に
一読して頂きたいものです。
その便利な天然ガスの利用が今まで進んでいなかったのは、
日本の近隣に天然ガスの産出地が少なかったためであり、
そうした状況も一気に変わりつつあります。
豪州・東南アジア・パプアニューギニア等で
続々と新たな天然ガス鉱床が発見されているだけでなく、
アラスカ周辺海域も有望視されており、
サハリンも含め日本は豊富な天然ガス資源に囲まれていて、
利用しやすい資源になっているというのです。
(おまけに南海トラフにメタンの氷が大量に眠っている!)
最も驚いたのは、EUにとってロシアは(ソ連時代から)
「最も信頼できるガス供給者」であり続けたということです。
「相互確証破壊的」(相手を裏切ると自分も滅ぶ)
という言葉で筆者は説明されていますが、尤もです。
札幌や仙台は、サハリンの安いガス資源を
存分に享受できるようになるかもしれませんね。
△ このような著書もあるようです。
それだけの価値を持った一冊です。
京都議定書の厳しいハードルを日本がクリアできるかもしれない、
唯一と言ってよい方法が紹介されているのです。
天然ガスであれば本当にマイナス6%を実現できる、
「コロンブスの卵」的ですが極めて現実的な発想です。
石油天然ガス・金属鉱物資源機構の石井彰エコノミストによれば、
日本の天然ガス利用は1次エネルギー需要の14~15%程度で、
欧州諸国と比較して半分程度に過ぎないこと、
天然ガスの二酸化炭素排出量は石油の70%、石炭の55%と
環境対策において圧倒的に有利なエネルギー源であり
現在の石炭火力発電を新型のガス発電に置き換えるだけで
5割以上の二酸化炭素が削減される(!)
のだそうです。
ぜひぜひマスコミや官僚、政界の方々に
一読して頂きたいものです。
『天然ガスが日本を救う 知られざる資源の政治経済学』(石井彰,日経BP社) |
その便利な天然ガスの利用が今まで進んでいなかったのは、
日本の近隣に天然ガスの産出地が少なかったためであり、
そうした状況も一気に変わりつつあります。
豪州・東南アジア・パプアニューギニア等で
続々と新たな天然ガス鉱床が発見されているだけでなく、
アラスカ周辺海域も有望視されており、
サハリンも含め日本は豊富な天然ガス資源に囲まれていて、
利用しやすい資源になっているというのです。
(おまけに南海トラフにメタンの氷が大量に眠っている!)
最も驚いたのは、EUにとってロシアは(ソ連時代から)
「最も信頼できるガス供給者」であり続けたということです。
「相互確証破壊的」(相手を裏切ると自分も滅ぶ)
という言葉で筆者は説明されていますが、尤もです。
札幌や仙台は、サハリンの安いガス資源を
存分に享受できるようになるかもしれませんね。
『世界を動かす石油戦略』(石井彰/藤和彦,筑摩書房) |
△ このような著書もあるようです。