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なぜ医療界はGoToの要検査+監視を主張しなかったのか - コロナ禍で過剰医療も鮮明になり二重の打撃

2020-12-14 | いとすぎから見るこの社会-全般
いまコロナ治療の現場で苦心惨憺しながら
奮闘を続けている医療関係者の方々には心から敬意を表したい。

ただ、無能な菅や自民党だけが責められるべきでは必ずしもなく、
医療界の不作為も今日の深刻な事態を招いた一因であるのは間違いない。

特に、杜撰なGoToキャンペーンで感染拡大を予想していながら
検査・アプリ監視の義務化を主張しなかった医療専門家の責任は大きい。

そして、コロナ治療の現場で負担が深刻になるのを
ほぼ正確に予測しながらも、他人任せの態度にとどまり
医療界全体でリソースをコロナ治療に集中させる動きが少なかったのは
残念ながら事実である。PCR検査やコロナ治療に協力できる医師も、
医療の現場に立っていない潜在看護師も大勢いるのは明らかである。

つまり、医療界はセクショナリズムが深刻で、
コロナ治療で苦しむ同胞を半ば放置していると言わざるを得ない。

それは、勤務医の負担を見て見ぬふりして開業にばかり固執する医師や
負担の重い夜勤看護師の労働環境を改善するよりも
人材会社の甘言に乗って自分の待遇改善を優先するコメディカル等の
日常の行動の延長上にある「いつもの風景」でもあるのだ。

表向きは公益性を掲げながら実際の行動は自らの利害で左右される、
そうした行動様式に現れる本音は医療関係者の多くに共通する。
「仁術より算術」である者は、医療界において決して少数派ではない。

▽ 統計的に「世襲による所得格差」が明確なのは政治家、そして医師である

『世襲格差社会 - 機会は不平等なのか』(橘木俊詔/参鍋篤司,中央公論新社)


悲しいことに、当ウェブログにとって驚きはない。
かなり前から以下のように指摘してきたからだ。

「適切な医療なのか不適切な医療であるかは
 利害関係のある当事者が判断すべきものではない。
 高等教育を受けた者なら当たり前過ぎる常識である」

「利害関係者は公共政策を誘導するのではなく要望にとどめ、
 情報を開示して有権者の判断に委ねなければならない。
 まともな民主主義国なら当然であろう」

「医療界は業界への株式会社の進出に強い警戒感を表明するが、
 残念ながら行動原理において株式会社と医療界はよく似ている。
 同類だからこそ互いに憎み合っているとさえ言える」

「情報の非対称性を武器とし、不都合な情報は隠そうとすること、
 公益性を前面に押し出してプロパガンダを振り回すが
 実際の行動を見ると利害でほぼ全ての行動が説明できること、
 自らの縄張りへの侵入者に対しては敵意を剥き出しにすること。
 考えれば考えるほど両者は共通点が多い」

「北原茂実氏は「日本の医療は関係者の利害が絡み合って動きが取れなくなっている」
 と総括されており、日本医療の変革を事実上諦めている」

「医療については誠実な議論が成り立っていないために、
 利害関係者に対する根深い不信がある」

「医療界が情報公開に積極的でないという事実は、
 企業の不祥事と全く同じ構造で「不都合な事実」の存在を強く示唆する。

「何か不都合な報道があると「医者叩き」とレッテルを貼る
 程度の低い医師も残念ながら存在するようである。
 それは日本の医療への信頼を深く傷つける行為でしかない。
 本当に過労で倒れそうな医師であればそのような裏工作をする暇はない筈だ」

「週刊ポストが素晴らしい仕事をしている。
 ジャーナリストと共同でお馴染みのバリウム検査を調べ、
 効果が殆ど期待できないにも関わらず関係者の利権となっている実態を暴いた」

「それによれば、殆ど無意味に近いバリウム検査が続けられる理由は
 厚労省のガイドラインの関係者が研究費というカネで「汚染」されていることであり、
 天下り元公務員がこの利権で給料を貰っている実態も明らかになったのだ」

「果敢な突撃取材は週刊誌の独壇場であり「誤爆」も当然あるが、
 今回の件では週刊ポストの功績は大きい」

「医師の方々は一般の水準から見れば真面目で誠実であるが、
 こと経営や利権に関わる問題になると怖いほど「人が変わる」時がある。
 性善説で成り立っている医療界において、医師免許制度の欠陥を強く感じさせるところだ」

「医療界は基本的に「タコツボ」なので自浄力を期待するのは間違いであろう。
 情報公開を進め、外部の識者や第三者の意見を踏まえて改革を進めなければ、
 医療界への信頼そのものが損なわれ、予算や人材育成においても締め付けが厳しくなってしまう。
 利害関係者による現状維持の試みは、いずれ自らに深刻な打撃を与えることになる訳だ」

「東京医大問題は只今も盛大に「延焼」中で、
 また他にも大問題が発覚するかもしれないが、
 女性差別問題や不正入試以外にも興味深い現象が起きている」

「それは、赤枝前衆院議員や高須院長のような著名医師が
 ついうっかり口を滑らせて本音を喋っている点だ」

「両者とも、今回の問題を「不正ではない」と明言している点で共通する。
 つまり、客観的な公平性など無視して独善的に判断するのを当然視しているのだ」

「若い世代の医師が上の世代の「体質の古さ」に辟易しているとは
 よく聞く話であるが、上記の両者が図らずも自らの言動でそれを証明したと言える」

「医師の方々は総じてクレバーでよく勉強されているが、
 それでも自分の利害が絡んでくると自己の正当化や弁明に
 その賢さをフルに活用する通弊があるように思える」

「他の医療職から「子供みたいなことを言う」と囁かれたり、
 家庭では「自分からは何一つやらない」と言われたりするのも道理であろう」

「ただ、問題は日本の医療システムを改善しなければならない時に、
 そうしたクレバーさが自己弁護や自らの損失回避に活用される点だ」

「病院と診療所の差別的な診療報酬の格差には何ら合理的な根拠はなく、
 自由開業の特権も医療現場の崩壊を促進するものとなり果てている」

「また、医療予算を増やしたいなら一般国民より高所得な医師世帯が
 一般国民よりもその原資をより多く負担するのが当然であるし、
 勤務医の苦境が続いているならドイツのような開業規制と
 休日夜間の診療義務化を受け入れるべきであろう」

「フリーアクセスが問題なのは理解出来るのでアクセス制限は必要だろうが、
 アクセス制限したら医師の労働時間を合理化だけでなく賃金も合理化が必要だ」

「女性医師が増えて勤務医の労働環境が過酷になってきたら
 自由開業を廃止して開業規制する以外に国民の納得する方策はない」

「診療科や地域によって忙しさも違うので、診療報酬も機動的に「調整」すべきだ。
 女性医師の産休育休に備えて医師の負担を引き上げて社会保障基金を運用し、
 産休育休の際の代理人員確保に支出することも必要である」

「女性医師の育成にも男性医師同様に数千万円の国費が投入されているから、
 合理的な理由なくして労働時間の短い医師には国費を「返納」させる制度が必要だ。
 その代わり、育児家事の外注は経費として税控除しなければならない」

「……どれも至極当然の話なのに、物凄く嫌がる医師がいるのは確かだ。
 医大や医学部では「公共」の概念を全く教えていないのだろう」

「医療界からは政府や行政を責める声は日常的に出るのに、
 ガラパゴスな日本の医療界の特殊性を指摘する声、
 日本の医療を自らどう変わるべきかは殆ど語られない」

「厚労省の調査では、日本の医師数は増えているのに
 医師偏在は逆に深刻化しているのが実態だ」

「事実に即して言えば「医師数を増やしても偏在が酷くなるだけ」。
 それは通常の先進国ではあり得ない「開業自由」が元凶であるし、
 ドイツのような規制がなければ医師偏在が深刻化するに決まっている」

「また、男性医師に比べて統計的に診療時間の短い女性医師が増えているので
 (日本では女医もジェンダーが強く、就業意識に強く影響している事実が確認されている)
 勤務師の労働環境は以前よりも悪化している筈である。
 それに対しても政府や行政を責めるばかりで自らの責務には沈黙している」

「フィンランドのように女性医師を増やし、公平にしたいのなら、
 フィンランド並みに医師にも課税し、可処分所得が大幅に減ることになる。
 (それで予算を増額し、代理要員も手厚い育休も実現できる)」

「欧州のような医療予算が必要なら欧州並みの租税と社会保険料を払わねばならない。
 一般国民よりも平均的に高水準の医師の場合は手取りが数百万円は減るだろう」

「社会保障においては「フリーランチはない」のが常識なのに、
 日本の医療界においてはどうもその「常識」が抜けた言動ばかり目立つのだ」

「人不足の診療科があるなら需要を測定して診療報酬で「調整」すれば良い。
 (その場合、人が足りている診療科から人不足の診療科へ報酬を移転する)
 人を増やしたいなら医療予算から給料を得ている医療職の税負担が増えないと
 一般庶民が納得する訳がない。その程度のことがどうして理解できないのか」

「厚労省は徳島や高知の医師数が相変わらず多い(医療費も突出して多い)のに、
 「都市部の人口増加」などと頓珍漢なコメントをしている。
 これでは大学のゼミですら「不可」だろう」

「本田氏は医師数が増えても偏在が深刻化している事実を全く理解しておらず、
 国に責任転嫁しているようだ。是非とも欧州並みの納税を行い、
 医師数増に反対している日医に対して公開質問を行って欲しいものだ」

「救急医療の現場が大変だということはよく理解できるので、
 本田氏は自ら税負担増を申し出て救急の診療報酬引き上げを求めるか、
 薬価や診療所の報酬分を救急に移転するよう申し入れるのが良識というものだろう」



「現下、新型コロナ問題で医療崩壊を何としても
 防がなければならないことは自明の理だが、
 医療界から出てくる提言は公益を損ないかねないものが多い」

「我が国では医学部の教育が専門性に偏頗しており、
 初歩的な社会科学すら理解していないような痕跡が
 そうした提言の随所に見られることは寒心に堪えないところだ」

「まず、今の医療崩壊危機の直接原因は勿論政策の失敗であるが、
 その根源は医療界が固執する自由開業や依然として続く医師偏在にあり、
 更に言えば我が国の高所得層(医師の圧倒的多数がここに含まれる)の
 税・社会保険料負担が欧州に比べて余りに軽過ぎる(10%ポイントを超える)点が
 医療財源の不足・巨額財政赤字の根本的な原因となっているのだ」

「日本がドイツ並みの高負担、そしてドイツ並みの医療規制を採っていたら
 (ドイツでは自由開業は不可能で、開業医も休日夜間の診療が義務化されている)
 コロナ対策は今よりも遥かに容易に実施できたであろう。
 それは日独のコロナ検査数の絶望的な差にも明確に出ている」

「そもそも、「生命」と「経済」はトレードオフの関係ではない。
 経済が急激に悪化すると自殺が急激に増えるのは、統計的に確認されているのだ。
 生命と経済の一択ではなくどちらも守るべきもので、問題はその巧拙なのである」

「休校休業や都市閉鎖、自粛の徹底を唱える医療関係者が異様に多いが、
 そのようなモラルハザードを公言する者には欧州並みの課税を行うべきだ」

「それを原資としてコロナ対策、並びにコロナによる経済被害を受けている
 国民の窮状を救うことこそが社会正義に適う施策なのである」

「医療関係者でもコロナの深刻な脅威を受けているのは一部であり
 大多数は一般国民と大差はない(診療科によっては以前より受診が減っている)」

「必死でコロナ治療に立ち向かっている医師や看護師の方々は全力で支援せねばならないが、
 それ以外の医療関係者は寧ろ人員や財源の面で支援に回るのが責務であろう」

「しかし、実際の行動としては政府への要求、
 遠隔診療への反対、自分達の関心の強い働き方改革にばかりフォーカスと、
 公共性の高い職種にしては疑問符の付く本音が隠せなくなっている」

「医療界でも公共性や他の国民の生活をよく考えている良識派は少ない。
 コロナ感染が拡大して医療界の負担を懸念する層が多数派と推測できる。
 「働き方の見直しが強制的に進んだ」などという寝言は最悪で、
 いま一般の労働者がどのような目に遭っているか黙殺した冷酷な本性が露呈している」

「オンライン診療がそれほど有効とは思えないが、
 新たな施策が実施される際に、強力な政治力を駆使して
 医療界が「業界」の利害を踏まえて政策を左右する現実は相変わらずだ。
 コロナ対策も、医療界にとって不都合な施策は排除されていると考えなければならない」

「前々から余剰が指摘されている歯科や
 コロナ禍で需要が急減していると思われる美容整形などは
 コロナ治療の支援に回るべきではないのか。
 医療界でも予算要求だけでなく医療界内で人員の移動を提言すべきではないのか。
 就労抑制している女医や、潜在看護師が相当数いるは公然の事実であろうに」

「医療界が目先のコロナ対策ばかりに拘っている今、
 まさに日本経済が急激に悪化し実際に生命の危機すら近付いている。
 倒産や失業が急増したら、コロナ感染がなくとも多くの生命が失われるであろう」

「医療関係者の多忙さはよくよく理解しているが、
 それはそもそも全員では全くない。
 そして、非正規労働者が給料カットや失業の憂き目に遭っているのに
 更に経済的打撃を与える施策を平然と口にする医療関係者は貧困を加速させる元凶となりつつある」

日本の医療界は、他の先進国に比べて異様である。
勤務医の労働環境も異様だが、実質的な世襲制や
医療界が「階級社会化」し、自民党を通じ政策に干渉しているのも異様だ。

▽ 医療界は欧州並みの医療予算増を求めるが、欧州並みの情報公開や開業規制は嫌がる

『失われた「医療先進国」』(岩本聡,講談社)


医療界のガバナンスが「お手盛り」で信用できないという事実は、
東京医大問題だけでなくそれを巡る医師自身の言動からも証明されているようだ。。

「コロナ対策についてはっきり分かってきたことがある。
 最善策は国内にコロナを入れないことで、
 入国制限が俊速で判断が的確だった台湾が最優秀、
 この点で無能な安倍とヒラメ・キャリアは給与を返上して辞任すべきだ」

「次に、無能な安倍だけでなく厚労省も大きな判断ミスをしている。
 感染者の減少で大きな成果を挙げたドイツも韓国も検査数が多く、
 日本のPCR検査数は少な過ぎるという声は前々からあったが安倍・厚労省は馬耳東風、
 遅れに遅れてやっと増やさなければならない、との話になったのがつい最近だ。。
 (安倍と同じで果てしなく無能、かつ無責任である)
 岡江さんをはじめコロナで亡くなった方々の遺族に
 安倍も厚労省も平身低頭して謝罪すべきであろう」

「そして、今後も日本でのコロナ被害を拡大させかねないもう一つの要因が浮上してきた。
 医療界における自粛・ロックダウンへの固執である。これは極めて弊害の大きい方策で、
 欧州のような堅固な社会保障制度のない日本では甚大な被害を生むであろう。
 即ち、医療界の求める施策が日本国民の失業と自死を更に増やして生命を失わせるだろう」

「医療界は感染者を大きく減少させてコロナ封じ込めに成功しつつある
 ドイツと韓国において医療への国の強制的な関与が強い事実を直視すべきである。
 ドイツには日本のような自由開業など不可能で、夜間や休日の診療も義務化されている。
 (そして勿論のこと国民負担率は日本より大きく医療関係者の税・保険料負担も重い)」

「当ウェブログはコロナ治療の現場で奮闘している方々は
 医療関係者の中の半数にも満たないと指摘してきた。
 他は寧ろ診療が減って時間的余裕が生まれている筈だ」

「そうした方々の中には完全に他人事で胸を撫で下ろしている者も確実に大勢いる。
 費用を負担するか、自らがコロナ対策のために現場の支援に回るべきではないのか。
 収入激減したり失業の憂き目に遭っている庶民を無視して安逸の日々を送ることは
 職業倫理に反するものであり、多額の公費に支えられている立場としても大問題だ」

と当ウェブログは指摘したが、矢張り「自浄力を期待するのは間違い」だったという結論になるのか。。

 ↓ 参考

医療界が自粛に拘ると、大勢の失業者が生み出され命が失われる - 失敗を繰り返す厚労省も責任は取らない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/6da06b6c82c38d6aa7e2bac427b78746

医師数が増えても偏在は却って深刻化、欧州並みの規制と課税が絶対必要 - 日本の医療界に自浄力なし
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/4f21d68383e3c2a3fac28d5cb896ecfe

東京医大問題で露呈した医療界の特権意識、「卒業生の親族優先は当然」- 問題は男女差別だけではない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/1a7c8e4e1b9cb82a2b15db5c28fee557

医療事故により日本で毎年5万人が死亡か、自殺者数より多い - 医療機関は依然として情報公開せず
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/27b999746aa8b688981c0c5cdff8b285

日本医師会、巨額の医療扶助をも「適切」であると主張 - 政治的主張ではなく情報開示を
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/3ba7efdb299dbd664ec14dcd58099575

▽ しかも日本の医師免許は、アメリカ等に比べて相当甘いと従前より指摘されていた

『市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗』(李啓充,医学書院)


診療所の減収幅、縮小基調 小児科・耳鼻科受診控えなお(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASNC56FTNNC5UCLV00S.html
”日本医師会は5日、新型コロナウイルスの感染拡大によって経営が悪化している全国の診療所の7、8月の状況を発表した。5月が前年同月比16・5%減だった1施設あたりの医業収入は、7月が同6・8%減、8月は同4・9%減と落ち込み幅が縮小し、回復基調であることが明らかになった。
〔中略〕
 同時に公表された8月の診療科別の受診件数は、内科が前年同月比5・5%減の一方で、小児科は同30・6%減、耳鼻咽喉(いんこう)科は同16・9%減と大幅な落ち込みだった。新型コロナの感染を恐れる患者の受診控えがなお続いていることが裏付けられた。
 日本医師会は、これまでの診療報酬や国の支援が「十分ではない」として、全体的な追加の支援に加え、小児科と耳鼻咽喉科への集中的な支援を求めた。(石川春菜)”




コロナで治療費払えず、受診控え拡大 症状悪化後に搬送(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASNBZ6DRSNBZUTFL006.html
”新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、経済的な理由による医療機関の「受診控え」が広がっているとの調査結果を30日、全日本民主医療機関連合会(民医連)が発表した。
〔中略〕
 2月下旬以降、民医連に加入する全国の病院や薬局など1772事業所(9月時点)に、患者らが困窮に見舞われている事例を募り、寄せられた435件を分析した。最も多いのが「就労収入の減少」の252件で、「失業」(160件)、「所持金がわずか」(157件)と続いた。
 受診を控えていたという事例の報告は86件。病院や診療所などからの報告66件のうち、症状が悪化していたケースは23件だった。現場からは「窓口負担が払えず、病状が悪化してからの来院や緊急搬送が増えている」との声が出ているという。
 新型コロナの影響で困窮している人の35%は、パートやアルバイトなどの非正規労働者だった。民医連の岸本啓介事務局長は「医療機関にたどり着けないまま、亡くなる人が増えるのでは、という危機感が強い」として、公的支援の強化を求めた。(石川春菜)”




コロナ禍の受診控え、持病あっても「体調悪化せず」7割(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASNC56CRPNC5UTFL002.html
”新型コロナウイルスの感染が拡大していた今年4~5月に、持病があって通院を控えた人の7割が「体調が悪くなったとは感じない」と考えていることが、健康保険組合連合会(健保連)のアンケート結果から明らかになった。感染をおそれた「受診控え」によって、体調が悪化する人が増えることが懸念されていたが、体調悪化を感じたとの回答は1割ほどだった。
〔中略〕
 全国の20~70代の男女を対象にオンラインで調査した。高血圧症や脂質異常症といった持病がある3500人のうち、865人(24・7%)が通院の頻度を少なくしたり、取りやめたりして受診を抑制していた。
 ただ、受診抑制をした持病のある人の69・4%は「体調が悪くなったとは感じない」と回答。10・7%は「体調が少し悪くなったと感じる」、1・5%は「体調がとても悪くなったと感じる」と答えた一方、「体調が回復した」とする人も7・3%いた。(久永隆一)”




「ブランド・ヲタ活・貯金…」現役看護師が語る、ナースのお金事情。(LIMO)
https://limo.media/articles/-/19039
”「看護師さんたちって稼いでいるんでしょ?」なんてイメージを持っている人、結構多いんじゃないかと思います。でも、実はそこまでお給料が高いわけではないんです。以前、そんなお話をしました(※(https://limo.media/articles/-/17863))。
 でも、筆者自身が看護師の友人を見る限り、好きなことに「惜しげもなく」お金を使う人が多い印象です。
 看護師たちのお金の使い方、ちょっと興味があるかも!という人のために、今日は現役の女性看護師3人に、それぞれの「お金事情」を、こっそり告白してもらいました。

お金を使ってストレス発散!(Aさん:20代女性)
Aさん:「仕事でストレスが溜まるのもあって、ブランド物のバッグやアクセサリを衝動買いしたり、美味しい物食べたりするのに使っちゃうんですよね。
 あとは、休みが不定期で友達と時間が合わなかったり休みの半分は疲れて休んでいたりするので、時間もあまりないから…。一回でドカンとお金を使っちゃう傾向はありますね」
〔中略〕
筆者:凄くわかります。夜勤明けにそのまま買い物へ行くと、睡眠不足で変なテンション、そのうえ空腹だから、とんでもない量のお惣菜や食材を買ってしまうこととか、自分もあります。

インタビューを終えて
 趣味に没頭しようとしても体力も時間もない看護師にとって、「ドカンと買い物をしてお金を使う」という行為は、一番手軽なストレス発散方法なのかもしれません。

“推し”のために働く私 (Bさん:20代女性)
Bさん:「推しのために働いているといっても過言ではないです。ライブチケット代や遠征費、グッズ…お給料のほとんどはオタ活費として消えていっちゃう…」
筆者:おお、すごい(笑)。どうしてそこまでアイドルにお金を使うんですか?
Bさん:「もちろん単純にかっこいい、かわいい、という気持ちもあります。でも、もっと深いところでいうと、夢をくれるというか…、そう、現実を忘れさせてくれるんです。
 ほら、売れないバンドマンを好きになっちゃって、『私が守ってあげなきゃ!』とか『私のお金でカレが潤う』と思えば全財産つぎ込めちゃう、みたいなパターンかな?」
筆者:(一瞬沈黙)うぅっ…。なるほど、看護師はダメな男に引っ掛かりやすいなんて話を時々聞くんですが、「庇護欲を掻き立てられる存在に弱い」っていう感じですかね?
〔中略〕
インタビューを終えて
 アイドルやマイナーバンドにハマる看護師って結構多いんですよ。母性本能を発揮しつつ、夢をもらいながら現実のストレスを忘れさせてくれる、みたいな部分が大きそうです。

趣味は銀行の残高チェック!(Cさん:30代女性)
Cさん:「私は特にお金を使わず、堅実に貯金していると思う。これといって趣味もないし、ブランド品も興味がないから…。お金を使うのはたまに美味しい物を食べるくらいですね。
 そもそも看護師になったのも『一生食べていける職業』という理由から。それ以上の欲みたいなのはないです。『趣味は?』と聞かれたら、『お金を貯めること』って答えちゃうかもしれません」
筆者:えっと、貯金額ってどれくらいか聞いてもいいですか?
Cさん:ざっくりでいいですか?1000万円以上とだけ言っておきます(笑)。
筆者:そのお金を使う予定は?
Cさん:「それがないんですよね…。『結婚資金』なんて言いたいところですが、このトシになってくると、ずっとこのまま1人でも良いかな?とも思っちゃって。
 あ、でも仕事は辞めたいですね」
〔中略〕
Cさん:「40代の先輩が年末ぐらいに、『宝くじが当たったら、Cちゃんならどうする?』と聞いてきたので、『仕事辞めたいですね♪』と軽く答えたんです。
 なんと、その先輩、その数か月後に病院辞めたんですよ!
 先輩、お金を使わない人だったんです。だから、宝くじが当たったぐらいお金が貯まったから辞めたのかなぁ?なんて思って、私もそれを目指そうかと(笑)
〔中略〕
さいごに
 ブランド・ヲタ活・貯金…。いずれも、彼女たちのリフレッシュとモチベーションアップに必要不可欠なもの。
 看護師は、ストレスが溜まりやすい職業です。でも、それを発散する体力や時間的な余裕すらない、というのが現状。お金で物や夢を買うことで、手軽にストレスを解消する人が多い、というのも納得できる気がします。
 堅実派ナースの貯金額や、散財派ナースの羽振りの良さだけにフォーカスしてしまうと、「やっぱり看護師さんってお金持ちなんでしょ?」というイメージにつながっていくのかもしれませんね。
 コロナ禍では、看護師を含め、医療従事者たちの働く環境は過酷なものになっています。まずは自分自身が、ストレスフルな日常を少しでも健康に過ごしていきたいな、と3人へのインタビューを終えた筆者は感じたのでした。”



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