みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

EU首脳会議の結果を受け、米長期金利が上昇! - 消費者信頼感指数も大きく好転し景況格差拡大か

2011-12-11 | 注目投資対象・株価の推移
           ↑ USD/JPY(infoseek)まだ上向きの力が強い

ユーロ圏は先週も大騒動で市況は二転三転している。
止血と大手術に手間取っており経済停滞は必至だ。
ユーロは矢張り11年前の水準に向かっている。

その大騒ぎの陰で実は米経済の改善がじわじわ進んでいる。
アメリカの高成長企業を買う好機ではないだろうか。
今の香港よりも期待が持てそうだ。

また、米長期金利にも動きが出てきており
東証にも期待が持てそうだ。
もし米金利上昇・中国の金融緩和転換ときたら
盛大なクリスマスプレゼントとなるだろう。

以下の当ウェブログの見解は今週も維持する。

「ドル円の反転を見て天佑だと思った。
 為替介入前の75円後半が今年の最安値になる可能性が高い」

「ユーロ圏への輸出依存度が高いロシアと中国。
 それにユーロ圏の守護神であるドイツ、
 自国の金融機関を守ろうとするアメリカ、
 円高ユーロ安を避けたい日本の5国が共同で
 ユーロ圏支援に踏み切るシナリオもあり得るだろう」

「結局ドイツも追い詰められてユーロを防衛せざるを得ないだろう」

「仏独の合意にはまだまだ遠い道のりで、
 11年前のユーロ危機の水準(100円割れ)にならないと
 本格合意には至らないと見ている」

「ユーロ圏は深刻な経済悪化ではないだろうが停滞は必至」


さて概況は変更なし。予想より市況の落ち込みは深刻で急回復は望み薄。

「今年は本当に東証がアウトパフォームしてしまうかもしれない」

「香港も大きく下げており、アメリカ経済の影響度の大きさと
 デカップリングの難しさが改めて浮かび上がっている。
 暫くはDAXの方がましかもしれない」

「米経済の回復ペースが鈍化しているのは間違いありませんが
 当ウェブログで書いたように大勢は上です。それは揺らぎません。
 問題はどの地域、どの企業、どのセクターの回復が早いかです」

との見方も引き続き変わりませんが回復は遅れるでしょう。
ユーロは下落トレンドから抜け切っていません。


今週もユーロに関し以下のような見通しを維持します。
予想通りユーロ圏の経済停滞と利下げのフェーズに入りつつあります。

ECBが本当に利下げしたらユーロ100円割れもあり得る。
 ユーロ圏の債務問題は2年3年で解決できるものではない。
 国家間と政府対世論の対立で無駄に時間が過ぎるだろう」

ゴールドに関しては「警戒すべき水準」との判断を維持します。
FRBの利上げ観測で完全に相場が終わるでしょう
バブルは崩壊する寸前に大きく上昇して人を幻惑することが多い。

「ゴールドは高値波乱です。素人は手出し無用

「ゴールドが1400ドル台で苦戦しています。
 ここから中長期のポジションはくれぐれも注意。
 寧ろ今年中に売り時が来ると考えた方が良い」


↓ EUR/JPY(infoseek)ドラギ・ショックで急落だが漸く踏みとどまる


↓ AUD/JPY(infoseek)ユーロと似た動きだがこちらの方が強い



ECBは危機感が強いのか弱いのか分からないが、
ユーロ圏の根源的特質として果断な危機対策はできない。
市場に催促されながら後手後手で防御策を小出しにするだろう。


ECBの介入強化なければ深刻な景気後退リスク=S&P(reuters)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE7B705S20111208

”米格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)の欧州担当チーフエコノミスト、
 ジャンミシェル・シース氏は8日、ユーロ圏経済について、欧州中央銀行(ECB)
 がさらに強力な市場介入に踏み切らなければ、来年深刻な景気後退に陥るリスクが
 ある
と指摘した。
 今週の欧州連合(EU)首脳会議で思い切った対策が打ち出されなければ、ECB
 は強力な介入に踏み切れないとの見方も示した。
 同氏はユーロ圏が来年深刻な景気後退に突入し、ドイツもマイナス成長に陥る確率
 が40%あると予測。一方で、今年第4・四半期から比較的緩やかな景気後退に突
 入し、来年第2・四半期に緩やかな回復がみられる確率も60%あるという。
 同氏は「この謎は政治で解決する必要がある。首脳会議で思い切った対策が打ち出
 されることを期待する」と指摘。
 「ECBはジレンマに陥っている。ユーロ圏が深刻な景気後退に直面するリスクを
 把握しながら、政府が発表済みの政策を堅持するという具体的な確約を得られるま
 で資本市場で断固たる介入を行うことができない」
と述べた。”

 → 予想通りでユーロ圏の危機感はまだ生温い。
   もっと市場に追い詰められないと目が覚めないだろう。

   財政統合はユーロ圏各国の主権を制約するものであり
   その本格始動まで道はまだまだ遠い。


ユーロ下落、ドラギECB総裁の発言を嫌気=NY市場(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201112090022.html

”ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが下落。欧州中央銀行(ECB)のドラギ
 総裁がこの日、市場が期待していたほどのユーロ圏危機対応強化策を表明しなかっ
 たことを嫌気し、ユーロは対ドルで特に軟調となった。
 ただ、9日の欧州連合(EU)首脳会合を前に、投資家のユーロ売りは限定的とな
 った。
 ECBは8日、追加利下げを決定。理事会後に記者会見したドラギ総裁は、ECB
 が財政悪化国の国債購入を拡大するとの市場の期待を裏切った。

 〔中略〕
 ドラギ総裁はまた、ユーロ圏救済基金が今後も国債市場の混乱に対応する主たるツ
 ールであり続けると主張。ECBやある国の中銀が国際通貨基金(IMF)へ資金
 を供給し、間接的に国債を買い支えることは違法だとし、選択肢の1つとして取り
 ざたされているIMF融資案を否定する格好となった。

 GFTの為替リサーチ部門ディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「ユーロ圏
 国債市場の補強に向けた行動を拒むことで、ECBは最悪のシナリオを作ってしま
 った可能性がある。ECBは加盟国に対して利下げの安心感を与えることなくユー
 ロの信用の質を低下させてしまった」と述べた。
 今回の決定は全会一致ではなかったとの総裁発言や、さらなる利下げは検討しなか
 ったとのコメントもユーロの圧迫材料となった。
ドラギ総裁はまた、ユーロ圏はか
 なりの下振れリスクに直面しているとの見方も示した。
 ドイツの政府高官が、ドイツは欧州連合(EU)首脳会議の合意案のうち欧州安定
 メカニズム(ESM)への銀行免許付与など複数の項目に反対している、と述べた
 ことを受け、ユーロ売りが一段と強まった。
 コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ・マーケット・アナリスト、
 オマール・エサイナー氏は、これは統合の弱さを強調しており、首脳会合でさほど
 大きな案でまとまることはないだろう、との見方を示した。
 市場参加者の多くは、首脳会合で債務危機の抜本的解決策が打ち出されなければ、
 ユーロ/ドルは1.30ドルに向け一段安となると予想する。”

 → ドラギ・ショックとなった木曜の状況。
   素人のようなECBのアナウンスが市況悪化に拍車をかけている。
   でも翌日にまた市況が持ち直すのだから気忙しい。


ユーロ/ドル上昇、欧州財政統合へ進展でも不安定な地合い(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201112100016.html

”ニューヨーク外国為替市場ではユーロが上昇した。欧州連合(EU)首脳会議で新
 たな財政統合に向け前進が見られたものの、債務危機を和らげるにはいたらず、ユ
 ーロ相場は不安定な地合いとなっている。
 EU加盟国のうち英国を除く26カ国は、財政規律の強化策を盛り込むための新た
 な条約を締結することで合意した。ただ、債務危機収束に向け断固とした措置が取
 られるかについては不透明感が強い。

 ユーロ/ドルは0.2%高の1.3370ドル。中国人民銀行(中央銀行)が、外貨
 準備の運用利回り向上のため、総額3000億ドルを運用する新機関を設立すると
 のロイターの報道を受け、一時1.3433ドルまで上昇する場面も見られた。

 また、12月のロイター/ミシガン大消費者信頼感指数が6カ月ぶりの高水準とな
 ったことや、10月の米貿易黒字が縮小したことも、リスク選好度が高まると買わ
 れやすいユーロへの支援材料となった。”

 → 週末には状況一転して反発。
   ただ矢張り市場の動きには不安感が漂っている。

   英国が反対に回ったのを懸念する報道があるが
   ユーロ中核国である独仏が拒否するのと重みが違う。
   それは杞憂に過ぎないと考える。

    ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄、UAが切り返してきた。

 丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
             542 → 608 / 494 → 577 / 540 → 577
             541 / 529

 三菱商事(東証一部 8058) 1,970 / 1,622

 エルピーダメモリ(東証一部 6665) 1,048 / 920

 ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215
                     1,087 → 1,284
                     1,146 → 1,526
                     1,341

 東京建物(東証一部 8804) 298

 マツダ(東証一部 7261)  232 / 178

 タカラレーベン(東証一部 8897) 458 → 472
                  544

 昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
                  716 → 723 / 688

フィデリティが安値でタカラレーベンを買い増している。


米長期金利、急上昇(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011121000135

”【ニューヨーク時事】週末9日のニューヨーク債券市場では、欧州連合(EU)
 首脳会議の結果を受けた欧州信用不安の後退を背景に株が買われる一方、安全資
 産である債券には売りが先行した。長期金利の指標である10年物米国債利回り
 は前日終値水準比0.09%ポイント上昇の2.06%
、30年債利回りは0.11
 %ポイント上昇の3.11%で取引を終えた。”

 → これが先週最も重要な報道だろう。
   当ウェブログの読み通りに
   為替介入前の75円台がドル円の底値になる可能性が高い。
   まだ確定ではないので注意深く見守りたい。

『会社四季報』2011年4集 秋号


    ◇      ◇     ◇     ◇

  【 いとすぎの為替ポジション 】

先週はうまくユーロショートが機能した。
米ドルは下から押し上げられたところでショート解消。
週末の急反発を見てユーロ決済、豪ドルロングへ。

 2011/12/09 78.70 AUD/JPY Lev ×1.5
 2011/07/11 80.40 USD/JPY Lev ×1.5

    現在 > 103.62 ユーロ/円(損益135%)← 今年の損益率
         77.50 米ドル/円
         79.19 豪ドル/円

 ◎ 2010年の損益率(手数料等除外)> 147%
 ◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%

  ▼ ポジション解消済み
 2011/12/03 104.55 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/12/03 77.87 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/11/25 102.89 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/11/15 78.22 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/10/31 77.98 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/11/09 79.33 AUD/JPY Lev ×1.5
 2011/07/11 80.40 USD/JPY Lev ×1.5
 2011/11/04 107.39 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/08/05 82.27 AUD/JPY Lev ×1.5
 2011/10/21 76.15 USD/JPY Lev ×1.5
 2011/09/12 80.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/09/29 103.76 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/09/14 115.03 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/08/26 110.48 EUR/JPY Lev ×1.5
 2011/08/08 78.19 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/08/08 80.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/08/05 111.33 EUR/JPY Lev ×1.5
 2011/08/03 83.16 AUD/JPY Lev ×1.5
 2011/07/29 77.17 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/07/19 111.86 EUR/JPY Lev ×1.5
 2011/06/18 80.14 USD/JPY Lev ×1.5
 2011/07/07 116.59 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/07/01 116.53 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/05/26 114.70 EUR/JPY Lev ×1.5
 2011/05/06 80.14 USD/JPY Lev ×1.5
 2011/03/22 114.97 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/04/27 81.64 USD/JPY Lev ×1.5
 2011/05/06 117.35 EUR/JPY Lev ×1.5
 2011/04/19 118.08 EUR/JPY Lev ×1.5
 2011/04/15 119.82 EUR/JPY Lev ×1.5
 2011/03/31 117.55 EUR/JPY Lev ×1.5
 2011/05/03 87.43 AUD/JPY Lev ×3.0
 2011/03/31 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/03/25 81.42 USD/JPY Lev ×1.5
 2011/03/17 127.12 GBP/JPY Lev ×1.5
 2011/01/06 108.40 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/09/10 77.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/03/01 133.60 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/02/10 82.65 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/02/03 111.36 EUR/JPY Lev ×1.5
 2011/01/27 82.87 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2011/01/21 112.38 EUR/JPY Lev ×1.5
 2011/01/14 110.19 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/12/29 107.80 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/12/23 83.12 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/12/08 84.10 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/26 111.24 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/15 113.30 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/04 115.10 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/16 79.57 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)

 …以下省略…


「資源国通貨は底打ちしました。
 豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
 豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」

中長期的な見通しは変わりません。72円が当面の底になりそう。

「90円から72円のレンジ圏を想定」

豪ドルは判断の難しい局面ながらも反転に転じつつある。

「豪ドルは下落モメンタム低下、急落リスク低下」

ユーロ円はダウントレンドからまだ抜けていない。
今週も動きに注意。

ドル円は金利動向に動きも、トレンドを見定める必要。

※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
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