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初夏の新刊-『デジタルで変わる子どもたち』『現代ロシアの軍事戦略』『勤勉革命』『森林で日本は蘇る』等

2021-07-23 | こんな本を読んでいます
愚昧な菅の大失敗により東京五輪が歴史に残るウィズ・コロナのイベントになり、
戦前の大政翼賛会のように民主主義の劣化が国難をもたした、
そうした現実が益々明らかになってきました。

傲慢な菅はコロナ対策や五輪強行において拙劣なだけでなく、
経済運営においても話にならない低次元で、日本を衰退させていることが
今や(節穴B層以外は)誰の目にも明らかになってきた今日この頃、
良書を読むと政策の誤りが根本原因だということが歴然なのですが。。


『勤勉革命 ――資本主義を生んだ17世紀の消費行動』(ヤン・ド・フリース,筑摩書房)


 → これは少し前の研究書ながら本当に素晴らしい!
   欧州でも日本の江戸期と同様の「勤勉革命」があったのであり、
   近代化をもたらしたのが女性就労と消費主導の経済成長と捉えた本書の見方により
   現下の日本経済の低迷の原因も容易に説明がつく。
   (イデオロギーに隷属するリフレ・カルトの蒙昧もよく分かる)


『コロナ後を生きる逆転戦略 縮小ニッポンで勝つための30カ条』(河合雅司,文藝春秋)


 → 既に名著の『勤勉革命』に較べて情けないのがこちら。
   縮む日本経済を前提とした「敗北・衰退の書」で、
   バブル世代らしい利己主義が露骨に示されている。。
   企業に競争・女性に就労・国民に次世代育成を強いる
   合理主義のスウェーデンに惨敗するのは当然だろう。


『現代ロシアの軍事戦略』(小泉悠,筑摩書房)


 → 元・現自衛隊幹部の書いたものと比較すると日本の劣後は明白、
   兵器や資金の劣位をICT駆使によるハイブリッド戦で覆す
   巧妙なロシア軍の新戦略・戦術は日米欧にとって重大な脅威であり
   最重要の研究対象としなければならない!


『内側から見た「AI大国」中国 アメリカとの技術覇権戦争の最前線』(福田直之,朝日新聞出版)


 → 中国は元々「誰かが見ている」監視社会だったから
   ICTでの監視にも抵抗がなかったという実情、
   日本で同じようなイノベーションが難しい理由は根深い。


『中国vs.世界 呑まれる国、抗う国』(安田峰俊,PHP研究所)


 → 経済力の増大とともに傲慢になり増長する中国に対し
   態度の揺れる各国の現状をリポートする一冊、
   カナダ・イスラエル・オーストラリア等の各国で
   対中嫌悪が高まって日本の対中感情に近付いてきた!


『官僚と国家』(古賀茂明,平凡社)


 → 菅は元々陰湿で狭量な器の小さい人物であることが行動から明らか、
   令和おじさんなどともてはやして支持したB層有権者の節穴ぶりと
   愚行には付ける薬もない、コロナ対策の失敗も必然だった。


『この国を覆う憎悪と嘲笑の濁流の正体』(青木理,講談社)


 → 安倍晋三の広大な自宅は在日実業家からの提供だった、
   日本のかつての右派は韓国と密接な関係を持っていた、
   野中広務が変質した自民党を批判していた
   (実体験として戦争を知っていた世代に共通する)、
   等々の重要な指摘が多く、安倍支持層の蒙昧が改めて確認できる。


『なぜ妻は「手伝う」と怒るのか: 妻と夫の溝を埋める54のヒント』(佐光紀子,平凡社)


 → 妻が不機嫌にならないために家事を手伝う夫、
   ジェンダー平等論者の触れない不都合な事実が調査で判明。
   これだけ男性側ばかりが妻側に気を遣わなければならないとなると、
   一層の非婚化の進行は不可避であることが容易に予想できる。


『デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来』(バトラー後藤裕子,筑摩書房)


 → SNSへの依存度の高い若者は認証(自己承認)願望が強く
   批判的思考が弱い、動画の見過ぎで言語能力が向上しないなど
   自民党を支えるB層有権者の行動様式と完全に合致する。。


『リニア新幹線と南海トラフ巨大地震 「超広域大震災」にどう備えるか』(石橋克彦,集英社)


 → 活断層を横切るリニア新幹線はリスクしかない、
   震災に弱く電力を浪費する現代版の戦艦大和か。。


『森林で日本は蘇る~林業の瓦解を食い止めよ』(白井裕子,新潮社)


 → 相変わらず苦しい日本の森林経営の実態、
   安倍・菅の愚劣なバイオマス政策批判は完璧に正しいが
   欧州の森林利用に就いて研究不足なのが残念。
   伝統木造の市場性の低さも全然理解しておらず、
   政策リテラシーとして課題あるように見える。


『誰も知らないとっておきの世界遺産ベスト100』(小林克己,SBクリエイティブ)


 → 最後にこちらを。
   タイトルやや大袈裟だが海外に容易に行けない今、
   巣ごもりに好適なタイムリーな新書ではある。

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