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丸紅が欧州の洋上風力発電事業に参入 - 北九州でもJパワーとNEDOの共同実験開始、風力の時代へ

2011-09-02 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
当ウェブログでは「今年は風力発電の本格普及が始まる」と
原発事故を受けて4月初めに予想した。

遂に洋上風力で丸紅が動き始めており、
NEDOも北九州で洋上風力の実証実験を開始するとのこと。

ソフトバンクに続いて丸紅が動いたのは大きい。
守旧派の企業は原子力利権と深く結びついており
新しいエネルギーの担い手にはなり得ないからだ。

しかしながら普及ペースは今の米雇用回復のように「苦痛なほど遅い」
状態であり、電力不足対策と製造業支援を兼ねて
政策による援護を加速させなければならない。

日本に風力の膨大な潜在資源量があるのは確実であり、
秋冬に向けて太陽電池の威力が落ちる今、推進以外に道はない。
風力には震災に弱いガスの欠点を補う利点もある。

東北に未利用資源が埋もれているだけでなく、
洋上風力発電には広大なフロンティアがある。

ゾーニングも理解せず台風やバードストライク、漁業権といった
些細な理由を挙げて反対する連中は例外なく勉強が足りない。
安定性の欠如を批判する者は今の火力発電の現状を見るがいい。
風力推進をやめる理由には全くならない。

寧ろ分散によるエネルギー安全保障への無知と言えるだろう。
その種の連中は自分の電気料金から原子力への補助金が
こっそり引かれているのも殆ど知らないのだ。


▽ 勝手に原発補助金に化けている税と電気料金上乗せ分を風力に投入すべき

『原発社会からの離脱――自然エネルギーと共同体自治に向けて』(飯田哲也/宮台真司)


▽ 部品点数の多い風力発電の経済波及効果は大きい。

『エコ・ウオーズ 低炭素社会への挑戦』(朝日新聞特別取材班)


丸紅、英国の洋上風力発電に260億円出資(ecool)
http://www.ecool.jp/news/2011/09/marubeni11-gz1279.html

”丸紅は2日、デンマークのエネルギー大手Dong Energyと提携し、出力172メガワ
 ットの洋上風力発電「ガンフリート・サンズ(Gunfleet Sands)」に参画すると
 発表した。丸紅は、ガンフリート・サンズの権益49.9%を約2億ポンド(約260億
 円)で年内にも取得。開発・操業のノウハウを吸収し、欧州をはじめ日本でも洋上
 風力発電事業への参入を図りたい考えだ。

 ガンフリート・サンズは、英国南東部のエセックス州クラクトン・オン・シー沖合
 7キロにある出力172メガワットの洋上風力発電所で、風力タービン48基が立ち並
 ぶ。昨年春に稼動を始め、約12万5000世帯の電力需要を賄っている。
 日本企業が商業運転中の洋上風力発電事業に本格参入するのは今回が初めて。

 → 洋上であれば数十基単位で展開できる。
   騒音被害も景観悪化もほぼなく、
   コスト上乗せ以外はメリットばかりである。


洋上風力発電、北九州で実験 Jパワー、出力は国内最大級(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g%3D96958A9C93819696E0E7E297808DE0E7E2EAE0E2E3E38698E3E2E2E2

”Jパワー(電源開発)は25日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
 と共同で北九州市で洋上風力発電の実証実験を始めると発表した。洋上風力発電は
 欧州では導入が進んでいるが、国内では2例目となる。福島第1原子力発電所事故
 を契機に再生エネルギーへの期待が高まっており、Jパワーは実証実験を踏まえ、
 事業化をめざす。〔以下略〕”

立地は風況に恵まれた玄界灘方面だろう。
意外な場所だが台風の影響を考慮したと思われる。

台風対策が確立すれば長崎にも洋上風力の拡大余地が大きい。
長崎県としては佐賀(玄海原発)にばかり流れてゆく補助金を
自県に誘導する絶好のチャンスである。

より風況に恵まれている場所が宮崎から大隅半島にかけても広がっている。
川内原発が不要になるほどの資源量があるのは間違いない。
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