モラルなき 吸血の蚊を 撃墜し
馬糞 Bafun
昼近くになって、初蝉が鳴いた。
間違って起きてきたかのような、夢うつつのクマゼミの声であった。
蝉は夏の風物ではあるが、北極の白熊が氷の住処を失うように、蝉も手ごろ
な夏の地盤を失うらしい。
ニイニイゼミがいなくなったことは、オホーツクの流氷がなくなったのと同じく
らいに、夏の一角がなくなったようなものである。
もともと、初蝉は、ワシワシとは鳴かないものである。
辛抱たまらず昼寝していた間に、空き巣狙いの蚊に食われた。
・・・ 痒い!
何事にも、知略は必要である。
蚊取り線香で飛び出したメタボの蚊を、パシッとはたき落とした。
必殺、蚊返しの手剣が、敵機の蚊を撃墜したのだった。
すると、痒みが消えた。
【警察組織改革論】
そのように事が即決しないのが、人間の犯罪社会である。
警察も忙しいから、犯罪が明確にそれと分かる形で起こらなければ動かない
のだという。
凶悪犯になればなるほど、「責任能力がない」ということで、無罪になる。
無罪ということは、社会に犯罪復帰する。
その手引きをするのが、弁護士である。
顧客満足はあるだろうが、どこに法の正義があるのか。
この時代に女衒がいる。
人材派遣というらしい。
家を飛び出した不良少女を風俗に売るのである。
「君に期待しているよ」
「東京の店のほうが、美容の勉強になるよ」
風俗店を内偵すれば、違法な店員と店主がいることは分かるだろうに、警察
は断るというのである。
公務員という身分は、余程、仕事嫌いになるらしい。
それとも、金をもってこいという意味か。
だから、警察の組織もその業務内容も、民営化を進めるべきである。
本来の司法警察業務は、やはり法律の素養を持たせるべきである。
取り締まり警察は国家試験を課して、民間業務へ委託するべきだろう。
重要な強制を伴う警察業務のみを公務員業務へと分別すべきであろう。
自由主義国家とは、犯罪者人権保障の国家を言うらしいが、とんでもないこ
とである。
モラルなき国家の警察業務を見直すべきである。
梅士 Baishi