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移植後の問題点③~胆管炎

常に準備しているもの、入院セットとその心構え。


ここ数年、仕事をしながら、家のことをしながら、遊びながら、たまに遠出をした時も、ずっと気持ちの中にあるのは、

「いつ、入院しなければならない事態になるか」ってこと。



その大きな要因は主に三つ。

1.胆管炎

2.HBs抗原の発生(再発の可能性)

3.尿管結石



この三つのうち、2.の抗体に関しては、今のところはヘブスブリンの定期的な接種で最低限の値は確保されている。

問題なのは胆管炎と結石。


何が問題かって、どちらも「突然」やって来る。





この「突然」が、凄く問題。

仕事にもろに支障をきたす。







胆管炎、

再手術の翌年、「突然」やってきた。

40度を超える発熱。

まずまともに立っていられなかった。

這う様にして病院ヘ向かい、即入院。



胆管炎の原因は、胆汁の鬱滞とそれに加わる細菌感染。

胆汁の鬱滞により胆道内圧が上昇、胆汁内細菌が肝臓の静脈に流入することにより起こる。



肝臓移植者の「定番」と言ってもいい病気。

自分は運よく、明らかな(入院を伴うような)胆管炎はその後無いが、検診で必ず聞かれるのは、

「便通はいいですか?」

便が溜まると、つまりは便秘になると、胆管炎になる確率がぐんと上がるらしい。


だから今でも一日3度の胃腸薬も処方されている。




あと、腹圧を高めるのもダメ。

だから腹筋運動はもってのほか。

でもこれはかなり後から知ったこと。


何かの情報では、急に運動したりとか、身体の活性化さえも原因になる可能性があると読んだ記憶がある。(事実は不明)




「軽い胆管炎」というのがあるのか無いのか、

一番厄介なのが、風邪の諸症状が無い発熱。

風邪(気味)なのか、それこそ軽い胆管炎なのか、自分で判断できない。


だから対処のしようがない。

できることと言ったら、近医にかかって抗生剤を処方してもらうくらい。




「何か迷ったらH大に連絡を」と言われてはいるけど、「どの程度で連絡して指示を仰ぐのがいいのか」がわからない。


「胆管炎なら急激に高熱になる」と近医の先生には言われ、実際、前回の胆管炎も、発熱したと気づいたらあっという間に40度超え。






日常、これを理由に運動不足をごまかしている。

あれだけやっていた腹筋運動も最近は全然やってない。

左足のねん挫を言い訳に、ろくに歩いてもいない。



中には、普通に自然に、食べたいものを食べたい時に食べ、休みたい時に休み、動きたい時に動く、それこそが健康の奥義、

なんて嬉しいことを言ってくれる人もいるが、やっぱりある程度の運動は必要と思う。


せっかく生かされた命、少しでも長く全うするのが務めと思っている。






仕事場の隅の大きなカバンには、

入院セット一式、常備しています。




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コメント
 
 
 
Unknown (いちこ)
2018-06-05 12:29:54
かんぞうさん、こんにちは。
胆管炎、便秘と関連があるとは知りませんでした。私は便秘とは割と無縁な感じなので、その理由での胆管炎は無さそうです(^.^)
もう辞めて数年経ちますが、病名がわかった後も何年かは週2で3〜4時間程 羽球をしてましたが、その時は頻繁に熱を出してました。辞めた途端パッタリ出なくなって、ハードな運動が良くなかったんだと、そこで初めて気がついた呑気者です(笑)
私の場合は胆管炎だな…と思う時は必ず悪寒もあるので、それで判断しています。
私のような、数日抗生剤飲んで様子見て落ち着くのが「軽い胆管炎」てやつかもですね。39度まではいかない感じです。重い時はやはり39度出たり、解熱剤が切れたらまた上がる…を繰り返します。
病院への連絡は本当に迷いますよね。普段とはちょっと違うかも…と自分の本能で悟った時には電話するようにしていますが(笑)
 
 
 
Unknown (かんぞう)
2018-06-07 10:40:10
いちこさん、こんにちは。

便秘と関係あるかが、みんながそうなのかがよく分からないんですけど、わたしの場合は再手術のせいでもあるようです。

でも腹圧とか細菌とかで考えると、決して無関係ではないですよね。

ここ何年も、明らかな発熱っていうのが年に2~3回あって、たぶんそれは風邪が殆どだと思うのですが、微妙な発熱となると年に何回もあります。
これがきっと「軽い胆管炎」だと思うんですよね。
この微妙な発熱について何回か医師に聞いたことがあるんですけど、明確な答えはもらえませんでした。
自分の病気(劇症化したこと)のことさえわからないのに、こういう小さなことだときっとずっとわからないのかなとも思います。

自分の症状とうまく付き合っていくって、何年経っても思ったより難しいことです。
 
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