英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

ウィンブルドンテニス2015 男子決勝 ジョコビッチ×フェデラー

2015-07-13 17:42:40 | スポーツ
テニスのウィンブルドン選手権、男子シングルス決勝は、第1シードで世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)を7―6 (タイブレーク7-1)、6―7(10-12)、6―4、6―3で破り、2年連続3度目の優勝を果たした。ジョコビッチは4大大会通算9勝目(歴代8位)。


いやあ、ジョコビッチ、強すぎ!

 フェデラーは第1セットを奪えなかったのが痛かった。
 第1セットはフェデラーが押していた。好調なサーブを武器に、サービスゲームを危なげなくキープし、第6ゲームでラブゲームでブレイクに成功。
 しかし、直後の第7ゲームをブレイクされてしまう。優位の時間がもう少し長ければ、フェデラーのペースでゲームが運べただろう。
 それでも、フェデラーの6-5で迎えたジョコビッチのサービスゲームで2度のセットポイントを握る。しかし、これを凌がれタイブレークに。

 さらに、タイブレークの第1ポイントも、ゲームを大きく左右した。
 フェデラーがサーブ&ボレーを試み、自陣左のネット際から、ネットとほぼ平行にストップボレーを落とす。
 ベースラインセンター付近にいたジョコビッチは、猛ダッシュ。
 審判台手前で掬い上げたボールは、ネットの横を通り、フェデラーの右ベースライン付近に飛行した。
 ネット付近にいたフェデラーも追うが届かず、ジョコビッチのポイント。

 フェデラーの神業的ストップボレーを、ジョコビッチの驚異的カバーリングで覆してしまった。
 このスーパープレーが大きく、タイブレークは7-1とジョコビッチが一方的に制した。

 試合の流れはジョコビッチに傾くかと思われたが、第2セットも均衡が保たれ、再びタイブレーク。
 このタイブレークもジョコビッチが支配したが、幾度ものピンチをフェデラーが耐えに耐え、12-10でフェデラーが制した。
 この第2セットのタイブレークは、稀に見るスーパープレーの連続で、握る汗も出ないほど、呼吸が正常にできないほど、興奮した。

 この激闘の第2セットで、フェデラーは力尽きたように思う。
 ストローク戦はもともと劣勢であるが、サービスゲームでもストローク戦に持ち込まれるとポイントを奪われることが多くなっていった。
 フェデラーも球種に変化を付けたり、渾身の力を込めて強打を放つが、ことごとくジョコビッチに返されてしまった。

 第3セット4-6、第4セット3-6で、昨年に続き、ジョコビッチに敗れ去った。
 今年から全仏オープンとウィンブルドンとの開催期間が1週間長くなり、万全の状態で臨むことができたフェデラー。
 決勝までに落としたのは1セットのみ、サービスゲームをブレイクされたのも1ゲームのみ。
 準決勝のマレー戦も、全く危なげなく、完璧なゲームで制していた。

 それでも勝てなかった。
 ジョコビッチ、強すぎ!

 4回戦のアンダーソン戦、2セットダウンのジョコビッチを思わず応援してしまったが、こんなことなら、あそこで負けてくれればよかったのに……

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2 コメント

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ホントに素晴らしい試合でしたね^^ (kazutoyo0626)
2015-07-13 22:10:48
第1セットタイブレークの1ポイント目、
私もあそこはビッグポイントだったと思います。
ジョコビッチのボールがあと1~2m短かったら、
フェデラーは追い付いてガラ空きの相手コートに
返球出来ていたように見えました。
タラレバを言ってもしょうがないですけどね(笑)
準決勝のフェデラーVSマレー戦も素晴らしい内容でしたね。
3セットで終わりましたが密度の濃い、
手に汗握るような展開だったと思います。
試合後フェデラーのピークがこの試合に来てしまったように思ったのですが、
その心配が現実になってしまいました。
ジョコビッチ戦ではファーストサーブの、
切れ・コントロール・確率が落ちていました。
対マレー戦と同じ位のサービスの精度なら
勝機はあるかと思ったのですが、
やっぱりジョコビッチのディフェンス
(リターンも含めて)はマレーより上手でしたね。
返信する
ジョコビッチが強すぎた ()
2015-07-13 23:07:41
kazutoyo0626さん、こんばんは。

>私もあそこはビッグポイントだったと思います。
>ジョコビッチのボールがあと1~2m短かったら、

 ええ、そうですね。
 私もそう願いたいのですが、今一度、あのプレーを見たら、ジョコビッチは余裕を持って返していたように感じます。
 フェデラーは、観にブレイクされたことより、自分のスーパーショット(ストップボレー)を余裕を持って返されたことに動揺したのではないでしょうか。≪あれを返されるのかぁ!≫と。

 マレー戦は確かにハイレベルのゲームでした。
 でも、フェデラーは≪いつでもブレイクできる≫という感触があり、少しセーブして勝負所でスパートしたように思えるのです。それだけ、フェデラーは調子が良かった。マレー戦で消耗した(ピークがマレー戦になってしまった)のなら救われるのですが。

>やっぱりジョコビッチのディフェンス(リターンも含めて)はマレーより上手でしたね。

 ええ、マレー(マレーファン)には申し訳ないのですが、ジョコビッチの方が上だったということなのでしょう。
 その、ジョコビッチと戦っているうちに消耗してしまったと私は考えます。
 ゲーム途中から、リターンゲームで、ネットに出るのを何回か躊躇しています。やはり、ジョコビッチのショットのプレッシャーが大きかったのでしょう。
 それと、普通、あのフェデラーの出来なら、相手のプレッシャーも相当なはずなのですが、ジョコビッチはメンタルも強いですね。
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