英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

ウィンブルドンテニス2019 男子決勝 ジョコビッチ×フェデラー

2019-07-15 14:13:08 | スポーツ
 午前3時過ぎ、ジョコビッチがコートの芝を食べるのを呆然と見ていた……芝を食べるのはウィンブルドン制覇を決めたときのジョコビッチの儀式……そう言えば、同じような気持ちで過去に決勝で敗れた時、観ていたっけ…2014年2015年に決勝でジョコビッチが決勝でフェデラーを破っている。ただ、その両年共に芝を食べていたか記憶がはっきりしない。忘れたい記憶なもので…)

 今回の残念さ、脱力感はとてつもなく大きい。2014年、2015年の時も大きかったが、今回ほどではなかった。あの時は、ジョコビッチの強さが半端ではなく、フェデラーファンとしては失格なのだが、心の隅で敗北を予感、覚悟していた。
 しかし、故障回復後のここ一年は無敵に近い強さを見せつけてきてはいたが、昨日のジョコビッチは100%ではなかった。第2、第4セットはサーブが不安定だったし、フェデラーのウィナーを逆にウィナーで跳ね返し絶望感を味あわせるスーパーショットも少なかった。
 そんなわけで、ファイナルセットに持ち込んだときは、五分以上の期待を持っていた。とは言え、フェデラー自身も第4セット辺りからショットの威力が確実に落ちてきているのが不安材料。

 チャンスが来た!
 第15ゲームでジョコビッチのサービスゲームをブレイクし、さらに次の第16ゲーム、15-15からサービスエースを叩き込み、ダブルのチャンピオンシップポイント。

 サービスゲームでのダブルのマッチポイントである。おそらく大多数の観戦者はフェデラーの勝利、9度目のウィンブルドン制覇を信じたに違いない。

 しかし、この後、4ポイント連続でジョコビッチに取られ、ブレイクバックを許してしまった。これが4連続ではなく、デュースに持ち込まれた後、1度でも踏ん張り再デュースに持ち込んだのちにゲームを失ったのなら、ショックの度合いも小さかったように思う。何しろ、4連続失点で、あれよあれよという間にブレイクを許してしまったので、チャンピオンシップポイントを迎えたことさえも幻だったのではないかと思えたほどだった。
 それでも、8オールからも踏ん張り9オール、10オール……12オールまで譲らなかった。

 そして…そして……今年から「ファイナルセットのゲームカウント12-12に至った場合はタイブレイク採用」と改正されたルールが適応され、シングルスでのファイナルセット初タイブレイクで力尽きた。

 なまじ優勝トロフィに手が届きかけただけに、悔しい。私でさえ、大きく重い脱力感に襲われているのだから、当のフェデラーの失望はとてつもなく大きいだろう。
 実際、試合後の会見(AFPBB News)の言葉が痛々しい。
「話すのがつらい」
「こんな気持ちを味わうくらいなら、全セット2-6でストレート負けの方がましかどうかは分からない」
「ただ、今となっては正直かなりどうでも良い話だ」
「これ以上の失望や悲しみ、怒りもあるのかもしれない。今の感情は自分でも良く分からない」
「感じるのは、素晴らしく大きな機会を逃したということ。それが信じられない。しかしこれが現実だ」


 チャンピオンシップポイントを逃した以外のぼやきとして………
・やっぱり、ナダルとジョコビッチを連破するのは厳しい(もちろん、言い訳にはならない)
・準々決勝で当たってジョコビッチを消耗させるはずの第7シードのチチパス、準決勝で当たるはずの第6シードのズベレフは何をしていたんだ”!(ともに1回戦敗退)
 ズベレフがこけたので第4シードのアンダーソンに期待したが、彼も4回戦で敗退。
・第1セットは取っておきたかった。それにしてもフェデラーはタイブレイクは苦手だなあ
・ゲーム序盤のジョコビッチのサービスゲームで、フェデラーがポイントをリードしていたシーンで、ジョコビッチのファーストサーブが明らかにセンターラインを割っていたのに、線審がアウトコールをしなかった。結局、フェデラーが“チャレンジ”を宣言し、アウトが確認されたが、ジョコビッチに立て直す時間ができた
・もっとドロップショットを使っても良かったのでは?

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