英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

バンセンに思う

2010-12-20 21:10:49 | ドラマ・映画
 私は基本的に略語・略称は嫌いです。その道に詳しい人しかわからない不親切な感じがするのと、そのこと・そのもの自体に対しても失礼な感じがすること、音が圧縮されて語感がきつくなることなどがその理由です。
 例えば「居飛車穴熊」は「イビアナ」、「アクセス禁止」は「アク禁」、「エコロジー」は「エコ」、「カーナビゲーション」は「カーナビ」、「キャンペーンガール」は「キャンギャル」など、特にカタカナ言葉がイビツに感じるようです。
 で、「バンセン」ですが、言わずと知れた?「番組宣伝」です。
 まあ、これは「バンセン」(略語)でいいかなと思うくらい、鬱陶しいものだと感じています。新番組が始まる日など、主演俳優が一日中その局の各番組に顔を出し続けて宣伝します。また、映画の封切の日には、関連作品を放送します。逆効果ではと思うくらいです。
 実際、昨夜は『相棒・劇場版』を放映していました。しかし、私はこの映画を昨年観に行きガッカリした記憶が蘇りました。よくあることですが、人気番組を映画化する場合、番組ファンでない者も取り込まないといけないので、面白そうな要素をふんだんに盛り込み、盛り込み過ぎて作品の本来の面白さが埋もれてしまうというパターンでした。
 今回、この話題を取り上げたのはですね(いつもの通り、前置きが長いですね)、今、福井では「僕の生きる道」を再放送しています。
 2003年の作品で、生徒役では綾瀬はるか、市原隼人、内博貴、浅見れいな、上野なつひらが出ています。今より若いです(当たり前)。
 主人公の教師、中村秀雄(草なぎ剛)が自分が余命一年と知り、残された時間を精いっぱい生きようした話です。ヒロインが矢田亜希子で、その父親が大杉漣。大杉は学園の理事長で人格者、その彼でさえ、余命1年しかない彼との結婚は反対します。まあ、当然ですね。結局、ふたりの結婚を祝福し、ふたりを支えます。
 そういうドラマなのですが、民放、あ、民間放送なのでCM、あ、コマーシャルが入ります。いや、かく言う私も略語に浸かっていますね。
 それはそうと、本編に入り込んだ直後のCMでいきなり、草なぎ剛のアップの顔が映され、
「治りますよね」と、それにかぶせるように、医師役の大杉漣が
「一年先のことを考えるのは難しいと思います」
 (ナレーション)
「余命一年の妻のために、ボロボロになっても書き続けた感動の実話、
 『僕と妻の1778の物語』」


あ~あ、なんだか、今まで見ていたドラマが思いっきり虚構ですよと突きつけられた気がしました。
コメント (4)
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