英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season15 第6話「嘘吐き」

2016-11-17 17:58:39 | ドラマ・映画
ホラーとサスペンスの両方を欲張った結果、中途半端になってしまった
 

【夏音(柳生みゆ)が入り込んでしまった“世にも奇妙なワールド風味”】
 ≪殺害されたかもしれない隣室の女性が別人になっている?≫………でも、そう思っているのは自分だけ?

【誰かが嘘を吐いている?…“サスペンス風味”】
 其々の食い違う証言の裏に潜む真相は?…



 花音の体験から始まり、花音の恐怖を描写するストーリーの造りは、まさに“世にも奇妙な物語”風味。
 しかし、“花音の虚言癖”を織り込ませた辺りから、タイトルの「嘘吐き」(どちらか(誰かが)が嘘を吐いている)が主題となった。

 もし、≪どちらか(誰かが)が嘘を吐いている≫を主とするのなら、「バラバラ殺人を疑って所轄署に訴えるが相手にされていない処に冠城が遭遇し、話を聴く」ところを導入部として、特命係の第三者の視点で真相を究明すべきであろう。
 ところが、本作は花音の視点でストーリーを進めてしまった為、視聴者の視点と花音の体験が重なり、花音の証言が嘘とは思えず、制作サイドの狙いは不発に終わってしまった。



 森下直氏は、season13 第2話「14歳」に続いての脚本担当。
 この時は“微妙”という感触。今回も微妙。“世にも奇妙なテイスト”に拘らなければもっと良い評価になったかもしれない(上から目線で、申し訳ありません)
 (『刑事7人』の第6話では≪杜撰すぎるシナリオ……≫と糾弾している)

【その他の感想】
・「墓友」という仲間感情が理解しがたい。どうせなら、生きる(生活する)上で共感できる何かで繋がりたいものだ。(今の世の中、“同好の士”は見つけやすい)
・青木(浅利陽介)が便利過ぎ
・大金を隠しておいた部屋の住人を追い出そうと画策するのは良くある筋書きだが、その大金を誓いこんだ大家が、その邪魔な住人・花音を用意したというのは面白かった
・売れない漫画家の花音の生活費が心配 
 
 
【ストーリー】番組サイトより
女流漫画家の隣室でバラバラ殺人が進行中?
しかし、彼女自身が犯人の可能性も浮上して…!?

 証拠品の返却で所轄署を訪れた亘(反町隆史)は、アパートの隣室で殺人事件が起きたかも知れないと訴える女流漫画家の夏音(柳生みゆ)と知り合う。聞けば数日前、隣室から激しく争う音が聞こえたかと思うと急に静まりかえり、その後元々住んでいた地味で背の高い女性を見かけなくなり、彼女とはまったく印象が異なる、派手で小柄な女と、その恋人と思われる男が、ノコギリを部屋に持ち込む姿を目撃したという。さらに、見知らぬ中年男女が毎晩のように出入りしているという。夏音は、バラバラ殺人を疑って所轄署に相談に行ったのだが門前払いを食らい、たまたま通りかかった亘が話を聞いたのだった。
 興味を持った亘は、さっそく右京(水谷豊)を巻き込んで調査に向かう。しかし、アパートの大家は、隣室の女性に変わった様子はないと証言し、夏音が騒音トラブルで言い掛かりをつけているのではないかと疑う。右京と亘は、逆に夏音が女性を殺害して遺体を隠しているため、その恋人らが揺さぶりを掛けるために、今回の件を仕組んだのではないかと推理する。さらに、亘が夏音の出身地に出向いて過去を調べたところ、学生時代から虚言癖があったことが判明。そのせいか、東京にも馴染めず、引っ越しを繰り返していたことが分かる。
 果たして、誰が真実を言い、誰が偽証しているのか。右京と亘は、捜査一課からも情報を得ながら、事件関係者の身辺を改めて調べ始めるが…!?

犯人は虚言癖のある漫画家か、怪しいカップルか、それとも…
部屋に出入りする謎の中年男女の秘密とは!?
真実と嘘が入り混じった“バラバラ殺人事件”の真相とは!?
           
ゲスト:柳生みゆ 諏訪太朗 小林峻 菊地美香 土居志央梨

脚本:森下直
監督:橋本一

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