英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

刑事7人 第6話

2016-08-30 16:18:04 | ドラマ・映画
(本当は、リオ五輪について書き始めるつもりだったのですが、あまりの出来だったもので……)

杜撰すぎるシナリオ……
 今話のミソは……
・一見、凶悪犯罪と無関係な清掃ボランティア団体「すずかぜクラブ」のメンバーの中高年者たちが実行犯だった
・しかも、主宰していた経営コンサルタント・藤堂かずさ(高橋ひとみ)が、彼らを誘導していた

   という驚愕の真相……だったらしい。

 大抵、捜査本部が“プロの殺し屋の犯行”と断定(推定)すると、その真逆の人物が真犯人であるというのがお約束。


【疑問点】
・拳銃の入手ルートは?(一応、売人を追求していたシーンはあったが)
・回りくどい殺人計画……4人目が真のターゲットというのは、ドラマのミスリードとしては面白いが、所詮、素人集団、ミスを犯し、4人目にたどり着けない危険性が高い。
・実行犯の犯行動機が弱い……特に3人目の実行犯の動機が、「糖尿病で死にかけた」+「孤独感」というのは弱すぎる
・いじめによって息子をが自 殺に追い込まれたことが、藤堂(高橋ひとみ)の動機。しかし、それなら、その復讐を他人の手に委ねるだろうか?
 “犯人が複数犯”という盲点がミソなら、ここは本人が実行すべきだろう。
 下半身不随の4人目のターゲットは、“社会に害を為すゴミ”ではなく、他の3人にとってのターゲットとは成り得ない。それに、母親も一緒に殺害しようとするのはあり得ない。
・春田純一以外は拳銃に関しては素人なのに弾丸は8発しかないというのも、無計画。



そもそも、『刑事7人』というタイトルに非常に引っ掛かりを感じる。
・『バナナが“遠足のお菓子”に含まれるか』という命題を思い出してしまうかのような堂本俊太郎(北大路欣也)の立ち位置。片桐正敏(吉田鋼太郎)も微妙。
・山下巧(片岡愛之助)も“未来犯罪予測センター”という訳の分からないポジション(一応、元刑事)で、登場しないことが多いし
貴重な純粋刑事だった永沢圭太(鈴木浩介)は殉職してしまい、オープニングからも消されてしまった。せめて、今話の冒頭ぐらい、メンバーで追想してあげなよ!
・天樹悠(東山紀之)も警視庁機動捜査隊としての職務を果たしていないよね


【ストーリー】番組サイトより
 水曜日になると、防犯カメラのない袋小路で素行の悪い人物を射殺し、壁にスプレーで「HUNTER」という署名を残す――。そんな、あたかも人間狩りのような残忍な事件が、2件連続で起きた。だが、両事件で使われたライフルには登録情報も前科もない上に、現場には薬きょうも残っていない。また、事件発生時に銃声を聴いた者もおらず、捜査本部はプロの殺し屋が犯人である可能性が濃厚だとにらむ。
まもなく、被害者2人が同じ地区の出身で、対立する地元のヤンキー集団「ブラックブラッド」と「ホワイトサタン」の元幹部だったことが判明。5年前の抗争事件で不自由な身体となってしまった最年少メンバー・日吉あきら(西本銀二郎)の母・日吉景子(舟木幸)が、容疑者のひとりとして浮上するが…。

そのころ、警視庁機動捜査隊の刑事・天樹悠(東山紀之)は事件現場の住所を手がかりに、経営コンサルタント・藤堂かずさ(高橋ひとみ)が主宰する健康クラブにたどり着く。そこは清掃ボランティア団体「すずかぜクラブ」という中高年中心の団体だった。天樹は身分を隠し、さっそく彼らの活動に参加。すると、メンバーのひとり・工藤雅夫(春田純一)の口から、ふと「ハンター様」という言葉が飛び出し…!?
そんな中、3件目のハンター事件が発生。ところが今回に限って、なぜか凶器に刃物が使われていて…?3つの事件を見つめなおす天樹、やがて意外な犯人像と、心の闇を突いた犯罪計画が浮かび上がる――。

脚本:森下直

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