先日、「あれでしょう? ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2013年7月号」をご紹介しましたが(タイトルは私が勝手に付けています)、今日はそのヒント(初手の紛れ)です。
詰将棋を解き慣れた方なら、初形から詰め上がりがピンとくるかもしれませんね。
それはさておき、実戦的には▲4三角と打ちたくなります。実際、かなり有効です。
これに対し普通は駒を打って合駒をします(駒の利きは多い方がいい)。何を打っても同じですが、一番守備力のある金を打ってみます。
これには▲2三龍が決定打になります。
4三の角が4一の角と3二の金の守備を釘づけにして、龍を取ることができません(3二に合駒を打たずに4一の角を移動させる△3二角も同様)。2二に合駒をするしかありませんが、▲1三桂や▲3三桂不成や▲3三桂打で詰みます。
それから、2二に合駒を打たず、1一の金を動かして△2二金上がるとするのは、1一に玉の逃げ道を作って良さそうですが、▲2二同桂成(同龍)で詰みます。
ところが、参考図1で△3二歩と移動合をすると
3一に抜け道ができ、詰みません。(あと1枚、桂、銀、金、飛車のどれかがあれば詰むのですが)
なかなか有力な▲4三角でしたが、あと一歩詰まず。
それから、出題記事のコメントと重複しますが、
私の好み(傾向)として、合駒問題はあまり取り上げません。確かに、歩~飛車まで合駒を考えるのも、詰将棋の醍醐味で、意外な駒が最善だったという作品も素晴らしいと思います。
ただ、私も、正直考えるのも億劫ですし、解説するのも大変です。それと、短手数の詰将棋の場合、合駒をさせて、それを取るというのは、あまり爽快感がないので、邪道かもしれませんが、深く考えなくて良いです。
それと、合駒をさせて、封鎖するのも実戦で詰ます場合は効果的なのですが、詰将棋ではあまり面白くないので、本手順になることはありません。
逆に近づけて角を打つのが正解ということも多いです。
ヒントとしては弱いですが、初手▲4三角は除外できたということで。
今後、ヒントを追加する予定ですが、まず、挑戦してください。
詰将棋を解き慣れた方なら、初形から詰め上がりがピンとくるかもしれませんね。
それはさておき、実戦的には▲4三角と打ちたくなります。実際、かなり有効です。
これに対し普通は駒を打って合駒をします(駒の利きは多い方がいい)。何を打っても同じですが、一番守備力のある金を打ってみます。
これには▲2三龍が決定打になります。
4三の角が4一の角と3二の金の守備を釘づけにして、龍を取ることができません(3二に合駒を打たずに4一の角を移動させる△3二角も同様)。2二に合駒をするしかありませんが、▲1三桂や▲3三桂不成や▲3三桂打で詰みます。
それから、2二に合駒を打たず、1一の金を動かして△2二金上がるとするのは、1一に玉の逃げ道を作って良さそうですが、▲2二同桂成(同龍)で詰みます。
ところが、参考図1で△3二歩と移動合をすると
3一に抜け道ができ、詰みません。(あと1枚、桂、銀、金、飛車のどれかがあれば詰むのですが)
なかなか有力な▲4三角でしたが、あと一歩詰まず。
それから、出題記事のコメントと重複しますが、
私の好み(傾向)として、合駒問題はあまり取り上げません。確かに、歩~飛車まで合駒を考えるのも、詰将棋の醍醐味で、意外な駒が最善だったという作品も素晴らしいと思います。
ただ、私も、正直考えるのも億劫ですし、解説するのも大変です。それと、短手数の詰将棋の場合、合駒をさせて、それを取るというのは、あまり爽快感がないので、邪道かもしれませんが、深く考えなくて良いです。
それと、合駒をさせて、封鎖するのも実戦で詰ます場合は効果的なのですが、詰将棋ではあまり面白くないので、本手順になることはありません。
逆に近づけて角を打つのが正解ということも多いです。
ヒントとしては弱いですが、初手▲4三角は除外できたということで。
今後、ヒントを追加する予定ですが、まず、挑戦してください。
詰将棋は自分の性格からしてハマりそうで、仕事に支障が出そうなので、これまで敢えてあまり手を出さなかったのですが、英さんに見事にやられました!今後もやられる予定ですが、何だか私へのマンツーマン体制になりつつあり、他の読者の恨みを買っていないか心配です。適当なペースでお願いします。
正解です。
「龍捨てが決め手になります」の後の図ですが、貼り間違えていました。
その間違えて貼ってしまった途中図3の龍捨てが、この作品の眼目の一手でした。この手は、詰みなれてくると反射的に浮かぶようになります。
>詰将棋は自分の性格からしてハマりそうで、仕事に支障が出そう
納得してしまいそうです。
>何だか私へのマンツーマン体制になりつつあり、他の読者の恨みを買っていないか心配です
いえ、それはないと思います。
それに、反応していただき私もうれしいです。
紹介したい作品は、ほんとに山ほどあるので、これからもご紹介していきたいです。
インターネット普及以前、パソコン通信全盛期にメール指しをしたことがありますが、自動車の運転や危険を伴う作業をする人には本当にやめておけといいたいです。
一手に一日考えると持ち時間15分に対し3級(段)くらいは強くなると思います。
そして強くなった気がして早指しをしても勘違いだったと残念な気持ちになります。
なるほど、今回は「すんなり」だったのですね。
>自動車の運転や危険を伴う作業をする人には本当にやめておけといいたいです。
ごもっともです。
>一手に一日考えると持ち時間15分に対し3級(段)くらいは強くなると思います。
15分の考慮というのはちょうどいい時間かもしれませんね。しかも、リフレッシュされていて、新しい目で冷静に考えられますし。3級アップというのは頷けます。
>そして強くなった気がして早指しをしても勘違いだったと残念な気持ちになります。
ははは……。
1秒後位に、「あれ? ▲3二竜 には △同歩 でマズいのかな…。まあいいや、何とかなるだろう」みたいな感じでした
そこから逆算すると何と言うか、30秒位でわかりました
何と言うか、これまでに解いた詰将棋の問題数なんでしょうね
この作品は形と持ち駒を見た瞬間に詰み筋がわかるし、例えば1月7日の問題は何十分も考えてなかなかわからなかった…
大学受験科の数学の講師をしているのですが、共通するものがあるように思えました
問題を見た瞬間に「反応」できる問題をとにかく増やすこと…それが指導の基本なのですが、まさに詰将棋も同じですね
どこかに中盤が強くなる授業をしてくれる先生はいないかなぁ笑
あと何年生きられるかはわかりませんが、長く見積もって頭をそれなりに回していられるのは20年位でしょう
そうなると…
私の手元にある、バイブルにして神の書、東洋文庫の「詰むや詰まざるや」
これをそろそろ、仕事の合間に時間を見つけて自力で解き始めると、ちょうどよいタイミングかな爆…と思ったりしています
取りあえずは自分で作品を作り始めたいです
>え~っと私の場合、見た瞬間、最後の2手は▲3二竜 △同角 △3三桂不成 だろうと考えたわけで、そこからスタートして読み進めました
ええ、とにかく、3三の龍と4五の桂の位置関係からすると、龍を捨ててそこに桂成らずが浮かびます。それから、3二には頭の丸い角を呼び込みたいと考えます(3二の角の筋は不正解ですが)
「3桂詰」の作為が見え、そこから逆算するのも、詰将棋の面白さだと思います。
>大学受験科の数学の講師をしているのですが、共通するものがあるように思えました
確かに、受験の数学の問題と似ていますね。
えっ?数学の先生? そ、それは凄い。
以前、高校入試の数学の問題を記事に取り上げましたが、あれは駄目です。難解な問題を作るのが目的で、数学のセンスを測ったり、数学の面白さを感じさせる要素が全くない問題でした。
「詰むや詰まざるや」ですか…私には解く気力も棋力もないです。
名作(詰め将棋)、お待ちしています。