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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「真摯に受け止めたい」というのは? 斎藤兵庫県知事の会見

2025-03-27 11:40:52 | 時事
NHK NWES WEB 『兵庫県 斎藤知事 パワハラ認め謝罪 県の対応は「適切だった」』
兵庫県の斎藤知事は、内部告発文書をめぐり、第三者委員会が認定したパワハラ行為を認め、職員に謝罪しました。一方、告発者さがしを行ったことなど、県の対応が違法だと指摘されたことについては、対応は適切だったという考えを重ねて示しました。

 1時間を超える記者会見を全部見ていない。(ニュースや報道番組で流されたハイライト映像だけ)
 なので、斎藤知事の伝えたいことをきっちり把握していないという懸念もあるが、できるだけダメージを回避するための岸田前総理をはじめとする政治家の会見テクニックを駆使していたように感じた。

 政治家は 「真摯に受け止める」という言葉の意味を理解せず、単なる釈明・謝罪・その場しのぎとして使うことが多い(理解はしているのだろうが、わざとかも)
 「真摯」という意味は、「真面目」「熱心」「ひたむき」。
 だから、「真摯に受け止める」というのは《“真面目に一生懸命受け止め”、対応する、改善する》という意志表明で、単なる謝罪やその場しのぎの言葉ではない。

今回の会見で斉藤知事はパワハラ認定について
「『パワハラに該当するという指摘』は私自身も真摯(しんし)に受け止めたいと考えている。不快な思いや負担に思われた職員に対しては、改めておわびと謝罪を申し上げたい」
「10件のパワハラを認めるのか記者団に問われると「第三者委員会としてパワハラに該当するという指摘を受けたので、パワハラの認定については認めていきたい

 「真摯に受け止める」という政治家テクニック使用し、さらに、“受け止めたい”“認めていきたい”という表現を用いている。これを厳密に解釈すると、《これから受け止めます》…つまり、会見の時点では《パワハラの指摘を受け止めて(認めて)もいない》ことになる。


内部告発文書への県の対応について
告発文書をめぐる県の対応が違法と指摘されたことについては「公益通報の論点は、司法の専門家でも意見が分かれている。後から見ればさまざまな課題は指摘されているが、当時の判断としてはやむをえない適切な対応だった」
 第三者委員会の結論を無視!
 《”公益通報の論点は、司法の専門家でも意見が分かれている”ので違法とは限らない》という理屈。
 《司法の専門家でも意見が分かれている》という事例を10ぐらい挙げて、説明してほしい。
 それに、1件1件の事例ごとに細かな状況が異なり、今回の第三者委員会は、《県弁護士会から推薦を受けた藤本久俊委員長ら3人が「委員」として判断を担い、さらに調査の実務を補佐するため、追加で3人の弁護士が「調査員」としてサポートに回った》という。《日本弁護士連合会の「地方公共団体における第三者調査委員会調査等指針」にのっとって設置。関係者との血縁関係や関係企業との取引、県との顧問契約などの利害関係がないことを条件に県弁護士会に委員の推薦を依頼した》という表記もあり、専門家が今回の事案について綿密に調査、評議して出した結論を認めないというのは、如何なものだろうか?


 よく政治家が《法的には問題ない》と言って有耶無耶にしてしまうのと同じ匂いがする。
【思い当たる事例】
・某総理の商品券配布は法的にも常識的にもアウトだろう
・岸田総理大臣(当時)「企業・団体献金は長年の議論を経て、政党あるいは政治資金団体に対してのみ認められているが、昭和45年の最高裁判決で会社にも政治資金の寄付の自由は認められている。政党が受け取りを行うこと自体が不適切なものとは考えていない」(この最高裁判決を盾にして献金の正当性を主張し続けていた)

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う~ん・・・・ (こてくん)
2025-03-28 18:47:19
「俺、さいとうなにがしさんに入れた
覚えないんだけどなぁ~~~~」(笑)

まあ、それはともかく・・・・。

毎回毎回、おんなじコメント
「真摯に受け止めています」とか
「対応は適切」だったとかを
聞いていると、なんか麻痺してしまいますよね。

まずいですよねぇ~~~~。
10数か月テレビでおんなじセリフを
聞かされる羽目になるとは、
選挙前にはまったく思ってはいませんでしたよ。

ふうっ。

1票の大切さをまたまた知ってしまいました。

ではではっ。
返信する
選挙に勝てばいい? ()
2025-03-28 19:30:33
>こてくん さんへ
>う~ん・・・・... への返信

 こてくん、こんばんは。
 兵庫県知事選挙では、情報が錯綜し、真実がよくわからない状況で、声(発信力)の大きい方が勝ってしまったように思います。T氏の乱入もありましたし。

 百条委員会は知事をつぶすベクトルがある可能性もありましたが(いえ、そういう意思があるのかは私は分かりません。ただ、そういう可能性もあるかもしれないと)、第三者委員会は公正な立場で判断するというのが前提で、たぶん、メンバー人選もそういう観点からなされたであろうと。でないと、「第三者」というのは名前だけとなってしまいます。(でも、過去の第三者委員会の中には、疑問に感じることもありました)
 とにかく、その第三者委員会が出した結論を、「専門家でも意見が分かれる」という大雑把な考えで、退けてしまう斎藤知事には大きな疑問符を付けたいです。

 現状は、選挙に勝てば何とかなる(選挙で勝てばいい)になっているような……

 ついでに、コメント欄で露出が少ないので言わせていただくと(←卑怯です)、斎藤知事の支援者の人たちが、県議会終了後(会見前)に議場から出てくる知事に声援を送るシーンが報道されていました。この件についてはこれ以上言及しませんが、察してください。
 それと、少し前(2週間ぐらい前?)に、兵庫県民の声として、「パワハラなどの件で、県政が停滞するのは、いい加減にやめてほしい。そういう事実がどうのこうのよりも、県政をしっかりしてくれれば問題ない。パワハラ云々は県民には関係ないんやから」(意訳、だいたいこんな趣旨の意見でした)
 ほんの一部の県民の声なんでしょうね。
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