カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

女工さんたちのアパート

2008年09月10日 | 経済
 プノンペンには地方から出てきた女工さんたちが住むアパートがたくさんあります。神戸大学の研究チームの調査に同行させていただき、アパートを訪問する機会がありました。研究者の方々は、工場から帰ってきた女工さんたちに、いろいろな観点からのインタビュー調査をされていました。
 アパートのオーナーは40代の女性で、プノンペン出身とのことです。このアパートには、140戸の部屋があり、オーナーは更にもう一軒アパートを持っているとのことでした。
 部屋代は、1階が25ドル/月、2階が20ドル/月です。広さは、四畳半ほどで、うち3畳くらいの広さは高さ1メートルほどの木造高床となっています。奥にはトイレと水場があります。この部屋に、女工さんたちは3~4人で住んでいます。壁には、雑誌からの切抜きと思われる写真が貼ってあり、女の子らしさがあります。この女工さんたちの頑張りが今のカンボジアを支えています。

部屋の通路で、炊事もします。


インタビュー調査(左が調査団、右側が女工さんたち)

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小さなイタリアンレストラン「POP Cafe」

2008年09月09日 | 生活環境
 リバーサイドにある、かわいいイタリアンレストランです。お手ごろな価格と、名前通りのポップな内装のレストランです。メニューは豊富で、ピザがお奨めとのことです。場所は、FCCのすぐ隣です。

住所 #371, Sisowath Quey (Next to FCC)
電話 012 562 892


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ワンストップサービス事務所

2008年09月06日 | 経済
 9月1日にプノンペン経済特区に「ワンストップサービス事務所」が開設されました。
http://www.ppsez.com/news.html

 この事務所では、経済特区委員会(CDC)、関税局、COMCONTROL、商業省、労働・職業訓練省、当該州の出先がひとつの事務所に入り、投資の申請窓口から貿易実務の輸出入許認可、原産地証明書発行、関税の徴収などすべてを行います。
 これまでは、プノンペン中心部のそれぞれの省に出向く必要がありましたので、大変便利になるものと思います。
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総選挙の公式結果発表

2008年09月05日 | 経済
 7月27日に行われた総選挙の公式結果が、選挙管理委員会より9月2日に発表されました。人民党(CPP)90議席、サムレンシー党26議席、人権党3議席、フンシンペック党2議席、ノロドム・ラナリット党2議席、合計123議席です。

選挙管理委員会のサイト
http://www.necelect.org.kh/English/PressRelease/2008/Press%20Release/09-2008/09-161-08.pdf
今後、国会は9月24日に召集の予定であり、その直後に新内閣も発足の予定となっているとのことです。

上の写真は、7月27日の総選挙の様子です。
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日本からの大型投資(続)

2008年09月04日 | 経済
 9月1日に、日本のSBIホールディングスが出資する「プノンペン商業銀行」が開業されました。上の写真は、モニボン通りに開店したプノンペン商業銀行の新社屋・店舗です。SBIホールディングスの出資額は、40%の600万ドル(約6.6億円)とのことです。韓国の現代スイスグループが57%の出資をしています。開業に当たっては、北尾CEOもカンボジアまで来られました。今後は、進出が期待される日本企業をはじめとする外国企業にも融資を行って行きたいとのことです。今後の活躍が大いに期待されます。

SBIホールディングスのプレスリリース
http://www.sbigroup.co.jp/news/2008/0901_a.html
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カンボジアの人口は、1,339万人

2008年09月03日 | 経済
 今年3月3日に実施された人口センサスの速報値が発表されました! ソーケン副首相・内務大臣を迎えた式典で、大々的に発表されました(写真下)。詳細は、報告書「General Population Cencus of Cambodia 2008 : Provisional Population Total」(写真上)をご参照ください。
(人口センサスの概要については、このブログの2008年2月20日版をご参照ください)

総人口 13,388,910人 (うち男性 6,495,512人 女性 6,893,398人)
人口増加率 1.54%/年
人口密度  75人/㎢
平均世帯人数 4.7人

内戦の影響で、男性が少なくなっています。人口増加率は、予想(1.8%)よりも低いものでした。平均世帯人数が思ったより少ないのが印象的です。
なお、詳細な報告書は、来年9月に発表となるそうです。


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日本からの大型投資実現

2008年09月02日 | 経済
 投資誘致に向けての努力が実り、日本からの大型直接投資が実現しました。ヤマハ発動機と豊田通商及び現地会社による合弁会社が設立され、今後、オートバイの生産、販売を行われるとのことです。来年7月には、プノンペン経済特区(写真上)に用意された9万㎡以上の土地に新工場も建設・稼動の予定とのことです。

ヤマハ発動機のプレスリリース
http://www.yamaha-motor.co.jp/news/2008/09/01/ymkh.html

カンボジアにおけるヤマハ二輪車ビジネス相関図 (プレスリリースより)

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日本からの投資誘致に向けて

2008年09月01日 | 経済
日本人会のご理解・ご了承も頂きましたので、日本人会会報誌「にほんじんかい」第46号に掲載されました「カンボジア事情第13回:日本からの投資誘致に向けて」を転載させていただきます。著者は、カンボジア経済財政省の鈴木博上席顧問エコノミストです。
上の写真は、日本からの援助(円借款)で整備が進むシアヌークビル港コンテナターミナルです。

「日本からの投資誘致に向けて」

 カンボジアのここ数年の経済発展はまさに順調でしたが、引き続き発展していくためには新たな「成長のエンジン」が重要になっています。最も重要なエンジンは、外国からの直接投資であると考えられています。多くの途上国、特にアジアでは、日本は最大の投資国であることが多いのですが、カンボジアでは残念ながら、日本からの投資はこれまで周辺国に比べると少ないものでした。そこで、日本からの投資誘致に向けて、カンボジアと日本は政府・民間をあげて、力を合わせて努力を重ねていますので、皆様にご紹介したいと思います。

1. 日本企業の3大不満
 途上国に投資を考えている日本企業の方々に伺うと、投資環境について3つの不満があると言われています。それは、①情報の不足、②インフラの不足、③法律・制度の不備です。

2. 情報の不足
 これだけ情報社会になり、インターネットにも情報があふれているようですが、企業が海外への投資を決断するのに、本当に必要な情報を、簡単かつコストをかけずに収集するのは容易ではないようです。
 そこで、カンボジアと日本は協力して、日本語の「カンボジア投資ガイドブック」を作成しました。このガイドブックは、ウェブからも見ることが可能です。また、東京やバンコクで「カンボジア投資セミナー」を行っています。今年は、8月29日に東京の国際協力銀行で開催されます。また、バンコクでも9月11日にバンコク日本人商工会議所主催で開催されます。
 また、最近は投資ミッションも頻繁にカンボジアに来られています。今年の2月には、日本アセアンセンター主催で40名を越える大ミッションが来られて、ソクアン副首相にもお会い頂きました。この日本アセアンセンター主催カンボジア投資ミッションは人気が高いとのことで、本年9月には、再度来られるとのことです。

3. インフラの不足
 カンボジアに進出される企業の方々の心配は、インフラの不足です。
 まずは、電力ですが、カンボジアには、まだ大型の発電所も無く、料金も高いといわれているため、自家発電設備や、工業団地内の発電設備を必要としています。カンボジア政府は、民間活力を活用してIPPによる発電を奨励していますが、満足のいく段階に行くには、まだもう少し時間が必要なようです。
 運輸については、かなりの改善が図られています。主要港のシアヌークビル港は、円借款によりコンテナターミナルも整備され、今後も拡充される計画です。プノンペンと各地を結ぶ国道は、一桁国道(国道1号線~7号線)については舗装・改良が進んでいます。ホーチミン~プノンペン~バンコクを結ぶ大動脈となる「第2東西経済回廊」としての役割も大いに期待されます。
 上水道については、プノンペンでは日本の協力によって、これまでも整備されてきており、今後も順次拡張されていく計画です。

4. 法律・制度の不備
 カンボジアは、内戦によって多くの法律・制度が失われてしまいました。日本の協力によって基本法、裁判制度等が、順次確立されてきました。また、日本をはじめとして、世界銀行等の国際機関や各国も協調して、民間セクター開発のための法律・制度改善という課題にも取り組んできています。特に、日本企業の方が進出を検討されやすい「経済特区」については、円借款でシアヌークビル経済特区を開発するのにあわせて、法律・制度の整備にも協力しています。

5. 今後への期待
 隣国のベトナムは、いまや日本企業の進出先として、大変重要な国となっていますが、2000年ころまでは、今のカンボジアと同様に、日本からの投資が来ず苦労していました。それを、日本・ベトナムが協力した「日越共同イニシアティブ」によって、投資環境を整え、円借款によりインフラを整備して、今の日本からの活況な投資に繋げています。カンボジアも、タイ、ベトナム等の近隣諸国の後を頑張って追いかけていますので、日本からの投資が近い将来、増加することを大いに期待しています。

日本アセアンセンター主催「カンボジア投資環境視察ミッション」


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