カンボジア経済

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シンガポール系企業 200MWの太陽光発電所建設へ

2021年05月06日 | 経済
 4月26日、シンガポールの不動産開発会社ホンライファットグループは、カンボジア子会社のHLHアグリカルチャーと中国機械設備工程(CMEC)が、カンボジアで200MWの太陽光発電所を建設することで合意し、覚書に調印したと発表しました。HLHが、コンポンスプー州アオラル郡で開発を計画している野心的な新興都市「アオラル・エコシティー」内に建設するものです。カンボジアの太陽光発電所としては最大の設備容量となる見込みであり、総コストは2億ドル(約216億円)と見積もられています。
 発電した電力は、カンボジア電力公社(EDC)と締結予定の電力購入契約と同価格で、HLH社が優先的に購入する権利を有し、電力をアオラル・エコシティー内の事業者に供給することとしています。余剰電力は、EDCに販売し、全国電力網を通じてプノンペン等に供給される見込みです。
 なお、HLHアグリカルチャーと中国機械設備工程は、発電所を共同で建設・運営するための特別目的会社を設立するとしています。両社の提携期間は20年間で、20年の延長を可能とする見込みですが、詳細は今後調整して90日以内に最終合意を目指すとしています。
 カンボジアの発電設備構成は、水力発電が約5割を占めていますが、ダムの規模が小さく季節調整能力が不十分で乾期には水不足で出力が低下するため、乾期に安定した出力が期待できる太陽光発電との組み合わせることで電力供給の安定化にもつながると期待されます。
(写真は、アオラル・エコシティーのイメージ図)

ホンライファットグループの発表(英文です)
https://honglaihuatgroup.com/wp-content/uploads/2021/04/PR-HLH-X-CMEC-.pdf


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