カンボジア経済

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新型コロナ カンボジアの状況 1月25日

2021年01月25日 | 経済
 カンボジアは、新型コロナウイルスの国内感染を概ね抑え込んでいます。死者はゼロです。1月24日の保健省の発表によれば、累計陽性者数は458名(1月17日から19名増)となっています。治癒数は405名です。先週の新規陽性者のうち、13名はタイに出稼ぎに行っていて帰国したカンボジア人でした。それ以外の先週の海外帰国者の新規陽性は6名でした。
 国内でのクラスターとしては、11月3日にカンボジアを訪問し、その後陽性が確認されたハンガリーのシーヤールトー外務貿易大臣関係で国内感染が疑われる陽性者が11月7日以降に4名確認されました(11月3日事変と呼ばれています)。更に、11月28日市中感染事件と命名された国内感染により41名の陽性者が確認されましたが、12月29日に終息が宣言されました。
 また、海外帰国者の陽性者が空港での検査や2回目以降の検査等で発見されています。大規模クラスターが発生しているタイからの帰国者が増えたこともあり、タイと国境を接しているバッタンバン州やパイリン州で帰国者82名(1月17日から13名増)が陽性と確認されました。なお、空路入国者で陽性と確認されたのは、米国からシンガポール経由で帰国したカンボジア人2名、米国から韓国経由で帰国したカンボジア人2名、ナイジェリアから韓国経由で入国したナイジェリア人1名、インドネシアからシンガポール経由で入国したインドネシア人1名でした。
 フン・セン首相は、中国政府が50万人分(100万回分)の中国製ワクチンをカンボジアに無償供与すると発表しています。この50万人分は4月のクメール正月前までに接種を完了したいとしています。首相は、ワクチン接種は無料で、強制は行わないとの方針を再確認し、多くの国民が積極的に接種を受けるように呼び掛けています。また、1月18日、新任のインドのデビヤニ・ウッタムコブラガデ駐カンボジア大使と会談し、インド製の新型コロナワクチンを調達したい意向を伝えたとのことです
 カンボジアでは、11月3日事変や11月28日市中感染事件が起きたことにより、一般国民レベルでも国内感染への不安が広まったこともあって、対策がかなり引き締められました。しかし、12月29日に終息宣言が出たこともあって、感染防止対策が次第に緩んできている模様です。カンボジアの陽性者数は、欧米や日本に比べると圧倒的に少ないのですが、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念が残ります。マスク、手洗い、アルコール消毒等の感染対策を十分に行う等、十分な注意が必要です。なお、出入国手続き等につきましては、日本・カンボジアともに頻繁に変更されていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。
(写真は、高層ビルが目立つプノンペン市内。記事とは直接関係ありません)

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