カンボジア経済

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カンボジア総選挙 各党が選挙運動開始

2018年07月14日 | 社会・風土
 7月29日投開票のカンボジア国民議会選挙の選挙運動期間が7月7日から始まりました。7月27日(金)までの3週間の予定です。今回の選挙は、現在より2議席多い125議席を争って20政党が選挙戦を繰り広げます。最大野党であった救国党が解党状態にあるため、与党であるカンボジア人民党の優勢は動かないものと見られますが、救国党等は有権者に棄権を呼び掛けており、投票率が注目されます。投票は、全国2万2967か所の投票所で行われます。投票には事前登録が必要ですが、18歳以上の人口の84.8%にあたる838万217人が登録済としています。
 前回の2013年の選挙では、野党救国党が躍進し総議席数123議席のうち55議席を獲得していました。しかし、救国党の解党を受けて、現在は、与党人民党が79議席、フンシンペック党が41議席、カンボジア国家党が2議席、クメール経済開発党が1議席を有しています。
 選挙戦初日の7月7日には、各党はプノンペン等でデモ行進を行いました。人民党は、フン・セン首相(党首)も参加して6万人を集めました。各党は、バイクや車でプノンペン市内を走って支援を訴えていました。
 米国やEUは、逮捕されている救国党党首の即時釈放や、救国党の選挙への参加を強く求めてきていますが、カンボジア政府は中国を後ろ盾にして強気の姿勢を崩しておらず、実現は難しい情勢です。
 なお、在カンボジア日本大使館では、選挙期間中の注意事項として、人の集まっているところには近づかない、特定の政党(候補者)の非難や支持など政治的議論は避ける、といった点を呼び掛けていますので、安全対策にご留意ください。
(写真は、選挙戦初日のデモ行進。野党の民主連盟党です。)


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