カンボジア経済

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カンボジア 初の中小零細企業の日

2024年07月10日 | 経済
 6月27日、カンボジア政府は、初の「中小零細企業の日」イベントを開催しました。今回は、「より良い成長のためのより良い中小企業の環境」をテーマに、パネルディスカッションや中小零細企業製品の展示会、ネットワーキングセッション等が行われました。式典には、オウン・ポン・モニロット経済財政大臣、商業大臣、労働大臣、工業大臣他多数が参加しました。
 工業・科学・技術・イノベーション省のヘム・ヴァンディ大臣は、カンボジア政府は、経済成長の促進、雇用創出、イノベーション促進等に関し中小零細企業が果たす重要な役割を認識していると述べました。また、中小零細企業の発展を優先分野としており、資金調達へのアクセス、起業促進、技術導入、スキル開発、製品基準の強化、ビジネス環境整備等の分野で支援を提供していると述べました。
 国家統計庁の2022年調査によると、カンボジアの中小零細企業数は75万3670社で、298万569人の労働者を雇用しています。これは農業を除く労働者数の7割に当たります。また、被雇用者の62%は女性が占めています。中小零細企業がカンボジアのGDPに占めるシェアは63%に達すると見られます。
 外国直接投資の誘致と地場中小零細企業の振興は、多くの途上国にとって成長促進政策の両輪と言われます。日本は、戦後、中小企業振興策を成功させた経験を有しており、中小企業金融や中小企業振興政策等の分野でカンボジアの中小企業振興に役割を果たすことが期待されます。
(写真は、中小零細企業製品の展示。AKPより)



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