カンボジア経済

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新型肺炎 カンボジアの状況 4月20日

2020年04月20日 | 経済
 カンボジアでの感染者数は落ち着きつつあり、4月19日の保健省発表によれば、122名となっています。死者は引き続きゼロとなっています。感染者数は、1週間前(4月12日発表)は122名であり、先週は新規感染者がゼロでした。なお、4月19日発表では、治癒数は105名となっています。
 先週は、カンボジアでも最も重要な行事であるクメール正月でした。通例ですと、プノンペンに来ている多くの地方出身者は故郷に戻り、家族と一緒に過ごし、お寺参りをするため、多くの人が混雑した中を移動し、家族や友人で集まり、イベントに押し掛けることとなり、新型肺炎の感染拡大が懸念されていました。カンボジア政府は感染拡大防止のため、クメール正月の4連休を延期し、州を超える移動を規制しました。効果はまだ不明ですが、工場労働者は9割が通常勤務したという報道もあり、一定の役割を果たしたものと見られます。ただ、「関所破り(州境の検問の不法突破)」も多数の例があった模様です。また、労働省は、4月17日にクメール正月後に帰省先から戻った労働者に対し、14日間の検疫期間を設定する等の対策を取ることを雇用者・被雇用者に義務付ける通知を発出しました
 4月16日、3月17日に1カ月の期限で発動した特定6か国(イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、米国、イラン)からの入国規制が延長されました。今回の終了期限は、カンボジア保健省及びWHOが,新型コロナウイルスの感染が収束したと評価するまでとされており、長期化する可能性があります。また、4月17日、教育省は、3月16日から続いている全ての学校・教育機関の閉鎖を延長する通知を発出しました。こちらも終了期限は明示されていません。
 4月13日、全日空(ANA)は、「新型コロナウイルスの影響に伴う2020年夏季ダイヤ 国際線 路線・便数計画の一部変更について」を発表しました。成田~プノンペン直行便は4月25日に再開されず,運休期間が5月31日まで延長されることとなりました。カンボジア側での入国規制、日本側の水際対策の強化に加え、全日空の直行便の運休が延長されたことにより、日本とカンボジアの間の行き来は相当に困難になっています。
 カンボジアでは、医療体制が不十分なため、爆発的感染が起きた場合、直ちに医療崩壊につながる懸念があります。現在のところ、感染者数が大きく増加していないため、引き続き、3密を避けることや、マスク、手洗い、アルコール消毒等の対策を続ける必要があるものと見られます。
(写真は、セントラルマーケット北西のミニバスターミナル。例年はクメール正月でごった返しますが、今年は閑散としていました。)

在カンボジア日本大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000241.html


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