カンボジア経済

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フン・マネット氏が首相に就任 組閣人事を発表

2023年08月28日 | 経済
 8月22日、カンボジアの国民議会(下院)は、新首相としてフン・マネット氏の就任を承認しました。また、新首相の下、新政権の組閣人事が発表されました。首相に就任したフン・マネット氏は、フン・セン前首相の長男で45歳、米国陸軍士官学校を卒業したエリートで、人格は温厚と言われています。
 注目の新閣僚は、副首相10人、上級大臣および大臣40人で構成されます。首相を含め30〜40代の若い第二世代が多く、重鎮が軒並み70〜80代に突入していた前政権から大幅に若返りました。欧米諸国での留学経験を持つメンバーも多く、内戦やその後の修羅場をくぐってきた第1世代とは、かなり違った雰囲気となったとみられます。
 若い第2世代としては、首相のフン・マネット氏の弟であるフン・マニー氏が人事相に、副首相兼国防相にティア・セイハ氏(前任は父親のティア・バニュ氏)、副首相兼内務相にソー・ソカー氏(前任は父親のソー・ケーン氏)等が就任しています。そのほか、副首相兼外務国際協力相に日本とも関係が深いソック・チェンダソピア氏が就任したことや、経済財政省次官(大臣級)から副首相兼閣僚評議会担当相にボンセイ・ビソット氏が抜擢されたこと等が注目されます。
 7月23日に実施された総選挙では、最大野党のキャンドルライト党が参加不可となったり、政権に批判的なマスコミが様々な形で圧力を受ける等、政権側の強権的な手法がとられたため、欧米を中心として強い批判が寄せられました。こうした中、岸田首相からフン・マネット首相、林外務大臣からソック・チェンダソピア副首相兼外務国際協力大臣に対して、祝意を表する書簡が発出されました。日本としては、カンボジアが中国に傾き過ぎず、また、中国のような独裁・弾圧国家にならないよう、硬軟両用で様々なチャンネルを通じて新政権とも対話を継続していくことが期待されます。
(写真は、AKPより)



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