カンボジアでの新型コロナウイルスの国内感染による新規陽性者数は、4月12日以降ゼロの日が続いています。しかし、海外帰国者の陽性者が空港での検査や2回目以降の検査等で発見されており、先々週までに帰国者のうち146名が陽性と確認されていました。先週の海外帰国者の新規陽性は4名で、10月25日の保健省発表によれば、累計陽性者数は287名となっています。死者は引き続きゼロとなっています。また、治癒数は283名です。なお、新規陽性者は、イラクから、ドーハとソウルを経由して入国したカンボジア人男性とカンボジア人女性の夫婦、ポーランドから韓国を経由して入国したポーランド人1名、ランスから台湾を経由し入国したフランス人1名とのことです。
10月19日には、プノンペンの空港から隔離用のホテルへ異動する途中で中国人数名が、バス運転手に賄賂を渡して逃走するところを撮影したとする動画がSNSを賑わせました。義務となっている14日間の隔離期間中に、規則を破ってシェムリアップで複数のイベントに参加していたフランス人の例や、隔離中に中国人2名が脱走した例もあり、隔離を守らない外国人に対する目は厳しくなっていますのでご留意ください。
10月21日、国際労働機関(ILO)は、「サプライチェーンの波及効果:新型コロナはアジア太平洋地域の縫製工場と労働者にどのように影響したか」と題する報告書を公表しました。報告書では、「新型コロナの感染拡大に見舞われた2020年上半期に、バングラデシュ、カンボジア、中国、インド、インドネシア、ミャンマー、パキスタン、フィリピン、スリランカ、ベトナムの10カ国から日本、欧米への縫製業輸出額は前年同期比約70%減と大幅減少となった。縫製労働者の大半が、失業や深刻な収入減に直面している。」と分析しています。
10月22日、共同通信系の情報会社NNAは、「日本人駐在員が戻り始める 書類不備に注意、入国拒否事例も」と題する無料記事を掲載しました。この記事では、「新型コロナウイルス感染症の影響で日本へ退避していた駐在員が、カンボジアに戻り始めている。国内の感染状況が他国と比較して落ち着いているとみられるほか、入国条件が定まってきたためだ。ただ、入国審査など当局の対応は依然として場当たり的なことも多く、明確な基準が不明なまま入国を拒否されるケースもある。渡航前の周到な準備が必要となっている。」として、最近の情勢を詳しく説明しています。
カンボジアでは、新規陽性者の数が落ち着いていることから、経済活動が復旧してきています。ただ、引き続き、3密を避けることや、マスク、手洗い、アルコール消毒等の対策を続ける必要があるものと見られます。なお、カンボジアの入国規制については、度々変更されており、運用も確定していません。日本大使館のサイトやカンボジア日本人会のフェイスブックで最新情報をご確認ください。
(写真は、国際労働機関の発表より)
NNAの記事
https://www.nna.jp/news/show/2106283
国際労働機関の発表
https://www.ilo.org/global/about-the-ilo/newsroom/news/WCMS_758428/lang--en/index.htm
カンボジア日本人会のフェイスブック
https://web.facebook.com/Jacambodia/
在カンボジア日本大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000197.html
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