カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

北九州市上下水道局 JICAの支援を受けてプノンペンで下水維持管理に協力へ

2016年09月02日 | 経済
 8月26日、北九州市上下水道局は、同局よりJICAへ提案していた「カンボジア王国プノンペン都との技術協力」 (JICA草の根技術協力事業(地域活性化特別枠))が実施案件として内定したと発表しました。事業費は約5000万円を見込むとしています。
 プノンペンでは、急速な発展による都市開発や人口増加に伴い、水環境問題が顕在化しています。プノンペン都においては、日本の無償資金協力事業(2002~2015年)などで 都市部の治水・排水対策が行われてきました。しかし、排水機場(ポンプ場)の維持管理については、適切な点検管理が行われていない状況であり、下水道管渠や水路の維持管理についても不十分な状況となっています。また、流入する土砂や不法投棄によるゴミの堆積も激しく、浸水被害を大きくしている一因となっているとのことです。
 今回の事業では、JICA草の根技術協力事業のスキームを使い、研修員(10名)を受け入れるとともに、上下水道局職員(4名)と北九州市海外水ビジネス推進協議会会員企業の業務従事者(2名)、NPO・大学関係者(2名)を現地に派遣する計画です。この事業により、排水施設(ポンプ)の維持管理マニュアル作成、市民・関係機関と協働で行う浸水ハザードマップ作成、市民意識の向上を図る環境学習等を実施します。
 今後、プノンペン都では処理場の建設を含む下水道整備が本格化すると見られ、北九州市では、今回の技術協力を足がかりに詳細設計や施設整備、維持管理等、水ビジネスの展開を目指したいとしています。

北九州市上下水道局の新聞発表
http://kowba.jp/wp/wp-content/uploads/2016/08/カンボジア国プノンペン下水プロジェクトJICA草の根事業採択.pdf


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする